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 NHK記者の佐戸未和さん(当時31)が4年前に過労死した問題を受け、NHKは7日、「NHKグループ働き方改革宣言」を発表した。定例の記者会見で上田良一会長は「長時間労働を改め、過労死被害を出さないという強い決意」と述べた。

 宣言では、長時間労働に頼らない組織風土作りや、効率的な働き方の追求、ワーク・ライフ・バランスの充実などを掲げた。上田会長を含む推進委員会を来年1月までに立ち上げる。

 特に長時間労働が問題となる放送現場では、来年度からスタジオ収録は原則午後10時終了を目指す。深夜に及ぶこともある大河ドラマや連続テレビ小説は午後9時を目標とする。また、一部大都市を除く地方放送局記者の泊まり勤務の段階的な廃止を検討。定型原稿やテロップの自動作成などにAI(人工知能)やICT(情報通信技術)などの活用も進める。

 大河ドラマを巡っては、年間50回の予定だった来年放送の「西郷(せご)どん」が47回に。NHK側はこの日の会見で、「大河は50回と決まっているわけではなく、ストーリーをみて判断した。働き方改革ありきで変えたわけではない」と説明している。

 発表を受けて佐戸さんの両親は7日、「未和が働き方改革の人柱となったと思い、過労死の再発防止と改革の推進を注視していきます」などとするコメントを発表した。(滝沢文那)