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 ティラーソン米国務長官は7日、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都として正式承認したことに関連し、1995年に米大使館をエルサレムに移転する法案が可決されていることを指摘し、「(大統領は)単に米国民の願いを実行しているだけだ」と述べた。欧州安保協力機構(OSCE)外相会合に出席するため訪問したウィーンで、オーストリアのクルツ外相との共同記者会見で話した。

 ティラーソン氏はトランプ氏からの指示を受けて、米大使館を商都テルアビブからエルサレムに移転させるための手続きを始めるとした一方、「急いでやることではない」とも発言。用地取得や建設の計画といった手続きを挙げて、「一夜にしてできることではない」と述べた。

 このほかティラーソン氏は、トランプ氏が6日の演説で「当事者が合意できるのであれば(イスラエルとパレスチナの)2国家共存を支持する」「エルサレム(の帰属問題)の最終的な位置づけは当事者間の交渉に委ねる」との立場を確認したことも改めて強調した。(ウィーン=吉武祐)