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 原野火災でワイン産地が大きな被害を受けたばかりの米カリフォルニア州で、今度は南部で原野火災が発生し、ロサンゼルスなどの大都市にも影響が広がっている。約20万人が避難し、高速道路も封鎖された。

 米メディアによると、火災は4日夜ごろからロサンゼルスの北部や西部など、複数の場所で発生し、強風にあおられて急速に広がった。これまでに約470平方キロメートルが焼け、約170の建物が焼失。焼け跡から1人の女性の遺体が見つかったとの報道もある。同州のジェリー・ブラウン知事は5日、非常事態宣言を発令した。

 一部の高速道路は封鎖され、周辺にも煙が流れ込んだ。ロサンゼルス市内の高台にある観光名所の美術館「ゲティ・センター」は一時閉館していたが、8日には開館する予定で、「所蔵品は安全だ」としている。近隣の大学も休講の措置をとっている。

 ロサンゼルス・タイムズ紙によると、歌手のビヨンセさんや俳優のジェニファー・アニストンさん、電気自動車テスラのイーロン・マスク最高経営責任者らの邸宅がある高級住宅地にも火の手が迫っている。「メディア王」と呼ばれるルパート・マードック氏が所有するワイナリーの一部も焼失したという。

 同州では乾燥した気候が続いている。10月には北部のワインの産地、ソノマ郡などで起きた原野火災で44人が亡くなり、同州で最悪の被害になった。(サンフランシスコ=宮地ゆう