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 スーパーコンピューター開発会社社長、斉藤元章容疑者(49)が経済産業省所管の国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から多額の助成金をだまし取ったとされる事件で、斉藤容疑者が代表取締役会長を務める別のスパコン関係会社が、文部科学省所管の国立研究開発法人「科学技術振興機構」(JST)から無利子の融資を受けていたことがわかった。

 斉藤容疑者は複数の会社の経営にかかわっており、東京地検特捜部は、こうした会社の名義で得た国の融資や助成金について使途の解明を進めている。

 文科省などによると、斉藤容疑者が会長を務める「ExaScaler」(東京)は今年1月、JSTから省電力スパコン開発を名目に融資決定を受けた。ベンチャー企業に最長10年間、最大50億円の開発費を融資する制度で、すでに一部が融資された。

 この融資は、開発の成功時や自己都合での開発中止時には融資の全額、失敗した場合は1割の返済が求められる。JSTは「企業側に了解が取れておらず融資額は公表できない」とし、「不正があったとの認識はない」と話している。