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 東京都江東区の富岡八幡宮周辺で、宮司の富岡長子(ながこ)さん(58)らが襲われて3人が死亡した事件で、富岡さんの弟で元宮司の富岡茂永(しげなが)容疑者(56)と妻とみられる女が、現場付近で富岡さんを待ち伏せていた疑いがあることが警視庁への取材でわかった。茂永容疑者は富岡さんを殺害後に女を刺し、自殺したとみられる。警視庁は、計画的だったとみて、詳しい状況を調べている。

 捜査関係者によると、茂永容疑者は2001年に宮司を解任され、富岡さんは02年、警視庁に「宮司の地位を巡る親族間のトラブルがある」と相談していた。茂永容疑者は06年1月、富岡さんを脅すような内容のはがき2枚を送りつけたとして脅迫容疑で逮捕、起訴されている。警視庁は直近にも何らかのトラブルがなかったか調べている。

 捜査1課などが防犯カメラの映像などを調べたところ、7日午後8時25分ごろ、江東区富岡1丁目の富岡八幡宮敷地内にある富岡さんの自宅近くに富岡さんの車が停車した後、付近の建物の陰から茂永容疑者と妻とみられる女が飛び出してきたという。茂永容疑者が日本刀(刃渡り約80センチ)で富岡さんを襲い、運転手の男性(33)を女が約100メートル追いかけて別の日本刀(同約45センチ)で切りつけた。男性は右腕などを切られ重傷だが命に別条はないという。富岡さんは地元警察との会合から帰宅したところで、後頭部付近や胸などを刺され死亡した。

 この後、茂永容疑者と女は富岡さん宅付近に移動。茂永容疑者は富岡さん宅前で女を刺し、その後自殺したとみられるという。茂永容疑者の左胸3カ所に刺し傷があり、女も胸や腹などを刺されていた。

 富岡さんが襲われた場所には真ん中から折れた刀が落ちていた。茂永容疑者が自殺したとみられる現場にも、別の日本刀とサバイバルナイフ2本があった。