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 7度目の当選を目指す民進前職の泉健太氏(43)は今回、希望の党から立候補する。「私心を捨て、大きな選択肢をつくりたい」

 前原誠司・民進党代表から、希望への事実上の合流方針を内々に聞いたのは9月23日。衆院解散の翌朝には早速、2003年の初当選時から立つ伏見区内の幹線道路沿いで街頭演説をした。合流に理解を求めつつ、「みなさんの声を聞き、地道にコツコツと政策を実現する姿勢は変わらない」と呼びかけた。

 12年、14年の衆院選では接戦の末に小選挙区で敗れたものの、比例復活も含め連続6回の当選を重ねてきた。自民党の陣営幹部は「もともと民進は嫌いだが泉氏は応援する、という個人票が多い。政局に振り回されてかわいそうと、今回も同情票が集まる可能性がある」と警戒する。

 だが希望は公認問題などで混乱する状況が続いており、泉氏を支援する労組幹部は「風向き次第でどっちに転ぶか、まったく油断できない」と気を引き締める。

 女性問題で宮崎謙介・元衆院議員が辞職したのに伴う昨年の補選で不戦敗となった自民は、元看護師の前職、木村弥生氏(52)を立てて議席奪還を狙う。

 東京生まれで元国会議員を父に持つ木村氏は、日本看護協会で政策秘書室長だった経歴を買われ、前回衆院選では比例単独(北関東ブロック)で当選。逆風にあえいでいた党府連の西田昌司会長(当時)が昨年、白羽の矢を立てた。

 木村氏は「地縁血縁のない京都で通用するか、迷いに迷った」と振り返る。昨年5月に支部長に就任して以来、地元の集会やイベントに頻繁に足を運び、「知名度が上がってきた」(陣営幹部)。本人も「他にも候補がいるなかで、私に声をかけていただいた地元の人たちの心意気に応えたい」と意気込む。

 府内で自民の公認を得た立候補予定者で唯一の女性。看護師、シングルマザーとして子育てをした経験や、党で待機児童問題に取り組んだ実績を訴え、女性票の掘り起こしも図る。

 維新新顔の森夏枝氏(36)は昨年の補選に続く挑戦となる。自民、共産が候補擁立を見送った補選では、当選した泉氏に次ぐ約2万票を集めた。

 1日に投開票された長岡京市議選では選対本部長を務めた。28歳の新顔候補が上位当選を果たし、手応えを感じている。「大きな組織からの支援を受けない分、しがらみなく思い切った訴えができる。若い世代の声を国会に届けたい」。議員・公務員数、報酬を減らす「身を切る改革」の実現を訴える。

 共産新顔の金森亨氏(61)は1日、伏見区の大手筋商店街でマイクを握り、今回の選挙戦を「安倍政権の5年間に審判を下し、退陣に追い込む選挙だ」と力説した。森友・加計学園の疑惑隠しや、安保法制や共謀罪をめぐる国会運営を例に挙げ、「こんなにも民意を踏みにじってきた政権はない」と断じた。

 一方で希望については「自民党の別動隊、補完部隊にすぎない」と批判。「市民と野党の共闘の流れを3区でも起こそう」と呼びかけた。消費増税の中止や原発ゼロも訴えている。