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 ◆都内25小選挙区に97人が立候補

 ◇「3極」軸に論戦始まる

 衆院選が公示された10日、都内25小選挙区には97人が立候補を届け出た。政権与党の自民は24人、小池百合子知事が代表を務める希望は23人を擁立。共産は17人、立憲民主は16人を立てた。自民・公明、希望・維新、共産・立憲・社民の3極を軸に、12日間の選挙戦で都民の負託の重さを競う。

 ■自民

 10回目の当選を目指す東京8区の自民前職、石原伸晃氏は正午過ぎ、杉並区役所前で第一声を上げた。

 「これからの日本のかじ取りを引き続き自公連立政権に任せるのか、古い民主党が左と右に割れ、党首を替えた政党に任せるのか、その選択の選挙だ」。経済政策に取り組み、景気回復や雇用環境が上昇してきたと実績を強調した。

 第一声を聞いた杉並区の主婦(62)は、「国会議員として外交や経済政策といった国政だけでなく、地元にもきちんと目をむけてくれる人に投票する」と話した。

(佐々木健)

 ■希望

 池袋駅西口で午前9時半過ぎ。希望の結党に携わった10区の前職、若狭勝氏がマイクを握った。「自民党はしがらみ政治だ」と主張。加計問題について「一部の人間の利益を考え国政がねじ曲げられた」と述べ、安倍晋三首相を批判した。党代表の小池知事も応援に駆けつけ、「主任弁護士のように党の規約や会則をつくってくれた」と持ち上げた。

 豊島区の主婦(67)は「誰に投票するか決めていないけれど、原発ゼロの主張は大きい」と評価。練馬区の主婦(61)は「小池さんが国政に出ないのは残念。希望は小池さんの人気頼み」と話した。

(向井宏樹)

 ■公明

 公明が都内で唯一、小選挙区に候補者を立てた12区。前職の太田昭宏氏が正午から北区の赤羽駅東口で第一声を上げた。太田氏は国土交通相時代の実績を強調しつつ、「混乱からは混乱しか生まれない。自公政権の安定、推進力というものが日本を再建します」と呼びかけた。

 自民の都連会長に先月就任した13区前職の鴨下一郎氏が自身の事務所開き後に駆けつけた。都議会の自民会派で幹事長を務め、今回比例区で出馬した高木啓氏も応援演説に立ち、7月の都議選で対立した自公の関係修復をアピールした。

(辻健治)

 ■共産

 町田駅近くで午後4時ごろ、23区の共産新顔、松村亮佑氏が街頭演説に立った。立憲は擁立せず、自民、希望の候補者と競り合う選挙区で、松村氏は自らを「市民と野党の共同候補」と呼ぶ。

 「広範な市民の皆さんとしっかりタッグを組み、史上最悪の安倍政治を終わらせる」「ぜったいぶれない共産党。市民と行動し、絶対、裏切らない私を選んでいただきたい」と訴えた。

 町田市の自営業男性(55)は「安倍政権の横暴さは許せない。憲法というルールにきちんと基づいた普通の政治を望みたい」。

(川見能人)

 ■立憲

 立憲前職の菅直人氏は18区で立つ。府中市の大国魂神社で正午から出陣式に臨んだ。「森友学園や加計学園の問題から逃げるための解散。今また、政治が市民常識からかけ離れてしまった」と安倍政権を批判。「リベラルで平和で格差の少ない社会を目指す。基本に返って戦い抜きたい」と訴えた。

 世田谷区の保坂展人区長も駆けつけ、支持を呼びかけた。市内でカフェとギャラリーを営む芝辻ペラン詩子さん(38)は「安倍政権は安保法制や『共謀罪』の審議でも、数の暴力で何でも決めている。今回の選挙を、民主主義は自分たちの手の中にあると自覚するきっかけに」と話した。

(吉野太一郎)

◇   ◇   ◇

 ■4党陣営 くじで受け付け順 19区

 自民、希望、共産、立憲民主の4党が候補者を立てた19区。午前8時半ごろ、立候補の届け出を受け付ける西東京市役所に続々と陣営の関係者が集まった。

 くじを引いて受け付け順が決定。各陣営は腕章や選挙事務所の看板など七つ道具を市選管の担当者から受け取ると、足早に出て行った。

 受け付けを先に終え、届け出順1番となった希望陣営の都議秘書松本仁さん(42)は「1番くじをひいたのは初めて。選挙でも1番を狙っていきます」と話した。

(青木美希)