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 沢木耕太郎さんの連載小説「春に散る」は31日で終わり、9月1日から金原(かねはら)ひとみさんの「クラウドガール」が始まります。

 金原さんは1983年、東京生まれ。2004年、20歳の時にデビュー作「蛇にピアス」で芥川賞。10年、「TRIP TRAP(トリップ・トラップ)」で織田作之助賞を受賞。現在、パリ在住です。

 「クラウドガール」は若い姉妹が主人公。ネットワーク上にデータを保管する「クラウドサービス」が一般化した現代に生きる若者たちを描きます。

 挿絵は、金原さんの小説「憂鬱(ゆううつ)たち」の装画も担った画家、山城えりかさんです。

 ■作者の言葉

 ある時、娘たちがフランス語で囁(ささや)き合い、手帳に何か書き留めながら密(ひそ)やかに笑い合っていた。どうやら下の娘のクラスで誰と誰が恋人同士かという話のようだった。八歳と五歳でこれだ。小学生時代こち亀マニアだった兄を持つ私は、彼らの関係性が微笑(ほほえ)ましいと同時に、不穏にも感じた。

 今回の小説の主人公は二人姉妹です。いつか濃密で刺々(とげとげ)しい、姉妹の話を書きたい。色々な姉妹を知れば知る程(ほど)、強くなっていったその思いが結実しました。矛盾と波乱に満ちた彼女たちの謎めいた人生を、丁寧に紐解(ひもと)いていこうと思います。

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