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 作家・高橋源一郎さんが担当した本紙「論壇時評」の最後の1年分を収録した本『丘の上のバカ』(朝日新書)が、刊行された。10万部余りのヒットを記録した前作『ぼくらの民主主義なんだぜ』の続編にあたる。

 2011年から4年分の論壇時評48本を収めた前作に続き、今回は最終回(今年3月)までの12本を収録した。人気グループSMAPがテレビで「謝罪」したことへの違和感から、日本社会でなぜ「自分のことば」を語りにくいのかを考察した回など、政治から社会、文化までを幅広く論じた時評が並ぶ。

 今年5月に本紙で始まった、現場を訪ねて書く新企画「歩きながら、考える」(随時掲載)の記事2本も収めている。戦争中に「飢餓と玉砕の島」となったフィリピン・ルソン島を訪ねて伯父の死の意味を考えた紀行文(本紙掲載)も読める。

 書名はビートルズの名曲に由来する。専門家ではなく「無知」なアマチュアが政治を担う民主主義の価値を再考する狙いがあるという。(編集委員・塩倉裕)

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