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 ■常識を疑う力、閉塞感打ち破る

 垣根涼介の2作目の歴史小説は、寛正の土一揆をクライマックスにしている。そのため、南米移民が、自分たちを切り捨てた日本政府に復讐(ふくしゅう)する著者の代表作『ワイルド・ソウル』を思わせる迫力がある。

 牢人の子として京近郊の村で極貧生活を送っていた才蔵は、15歳で…

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