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 その可憐(かれん)な少女と見つめあうのは初めてだ。「案外、なまめかしいお顔してるわね」。いかん、つい口調が尾木ママになってしまう。彼女の名は「リカちゃん」。国民的着せ替え人形は今年、誕生50周年だという。半世紀も愛された理由は、眺めていても突き止められない。地層のように物語を重ねてきたファミリーヒストリーが、その鍵だ。

 7歳になりたての女の子の背筋を、ズキュンと甘い衝撃がつき抜けた。

 《近日発売、タカラのリカちゃん》

 1967年の初夏、東京の江東区育ちのタレント、山田邦子さん(56)は、いきつけのおもちゃ屋「ライオン堂」の店先に貼りだされたポスターに目を釘づけにされた。「なんて、かわいらしいの。私の大切なお友だちになってくれるに違いないわ」と、頭の中はたちまち、「リカちゃん」でいっぱいになってしまったという。

 山田さんが、それまで遊んでいた着せ替え人形は、米国マテル社製の「バービー」だった。モデル体形で、顔だちはハリウッド女優と見まがう美形。だが、しょせんは外国人だ。世界観をつかみきれず、子ども心に「バービーちゃんは疲れる」と感じていた。

 「リカちゃんは、少女漫画の世…

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