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 新しい学習指導要領と「銃剣道」について報じた3月31日付朝刊の記事(東京、名古屋本社最終版)について、一般社団法人日本報道検証機構から「告示された新指導要領のもとで銃剣道が新たに選択できるように追記されたとの誤解を与える報道内容になっている」という指摘をいただきました。

 ■今回、新たに明記

 この記事では、新しい学習指導要領について「『学校や地域の実態に応じて種目が選択できるよう』として、中学の武道に新たに『銃剣道』を加え、武道9種目を示した」としました。旧日本軍の戦闘訓練に使われていた銃剣術の流れをくむ「銃剣道」が、新中学校学習指導要領に新たに明記された点に着目して報じたものです。

 現行の中学校指導要領(2008年告示)では銃剣道は具体例として示されていません。ただ、柔道、剣道、相撲を例示し、さらに「地域や学校の実態に応じて、なぎなたなどのその他の武道についても履修させることができる」とされています。指導要領について詳述した「解説」の「保健体育編」の参考資料に、日本武道協議会加盟団体の実施種目として柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなたとともに銃剣道が挙がっています。実際に公立中1校が授業で実施していることを翌4月1日付の朝刊で報じています。

 2月公表の指導要領の改訂案の段階では、武道について柔道、剣道、相撲、空手道、なぎなた、弓道、合気道、少林寺拳法の8種目を例示。「我が国固有の伝統と文化により一層触れることができるようにすること」としました。そのうえで、パブリックコメントで意見を募りました。

 銃剣道が明記されなかったことに対し、公益社団法人全日本銃剣道連盟は3月、銃剣道を指導要領に明記するよう求める要望書をスポーツ庁に提出。さらに、自民党国会議員の中には、銃剣道の明示を求め、パブリックコメントに意見を投稿するよう促す活動もあり、銃剣道が指導要領に記載されるかどうかが、関係者にとって焦点になっていました。最終的に告示された指導要領(21年度から実施)には、8種目に加えて銃剣道も記載されました。

 今後ともわかりやすい記事を心がけます。

 (社会部次長・西山公隆)

 

 ■中学校学習指導要領で例示された「武道」の種目名

<現行> 柔道、剣道、相撲、なぎなた

<改訂案> 現行の4種目に加え、空手道、弓道、合気道、少林寺拳法

<告示> 改訂案の8種目に加え、銃剣道

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