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 世界的には廃止される傾向にある「死刑」ですが、日本では「死刑もやむを得ない」という意見が根強く、現在も毎年のように執行され続けています。裁判員制度の下、私たち一般市民も死刑の判断を求められることになりました。どう向き合うべきでしょうか。

 ■《なぜ》情報少なく、議論深まらず 永田憲史さん(関西大学法学部教授)

 世界の潮流が死刑廃止に向かう中、日本で廃止の機運が盛り上がらなかった理由の一つには、国民の間に「人を殺した人間は死刑になっても仕方がない」という素朴な感覚が根強かったことがあるでしょう。これまで死刑冤罪(えんざい)事件で4件の再審無罪判決があったのに対して、死刑執行後にその人の冤罪が裁判所で認められた事件がこれまでなかったことも大きいと思います。無実の人を処刑したとなれば、死刑の正当性に大きな疑問符がつくことになるからです。

 死刑の是非について的確に議論するためには、いかなる場合に死刑が選択されているのかを明らかにする必要があると考えています。一般市民も自らの問題として、職業裁判官の選択の基準を知ることが重要です。2009年に始まった裁判員裁判で、裁判員が死刑の判断を迫ら…

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