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 第十章 怪猫 25

 

 悔しさに拳を握りしめた喜久雄、気がつけば、痛みも忘れ、血が滲(にじ)むのも忘れ、その拳を壁に押しつけていたのでございます。

「なに、やってんねん……」

 拳を押しつけたまま、そう呟(つぶや)きます。

「なに、やってんだよ……」

 やはり拳を突きつけたまま、今度はそう呟いて…

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