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 日本美術史に名高い天才仏師の主要作品が勢ぞろいする特別展「運慶」(東京国立博物館、興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日主催)が26日、東京・上野公園の東京国立博物館で始まった。午前9時半の開場前から約520人の来場者が行列をつくり、関心の高さをうかがわせた。11月26日まで。▼2面=「運慶をたどって」

 会場は、運慶の父・康慶(こうけい)の作品に始まり、運慶自身の傑作がずらりと並ぶ。多方向からのスポットライトが各像の全身を照らし、胸や背中の厚みや動感、精巧な装飾の細部を鑑賞できる。

 圧巻は、肖像彫刻の最高傑作といわれる、運慶作の無著(むじゃく)・世親菩薩立像(せしんぼさつりゅうぞう)(1212年ごろ、国宝)と、近年運慶作品の可能性が指摘されている四天王立像(13世紀、同)のそろい踏み。どちらも運慶工房が奈良・興福寺北円堂のために造ったという仮説に基づく展示で、高さ2メートル前後の6体が静と動のコントラストを見事に醸している。

 10月9日をのぞく月曜休館。当日券は一般1600円など。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)。(編集委員・小滝ちひろ)

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