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インフルエンザが本格的に流行し始めましたね。受験生は大切な時期です。体調管理をしっかりして、前回のコラムも参考に、予防に努めてください。

さて、インフルエンザが流行り始めると、困ったことを言い始めるところが出てきます。

"発熱したら、医療機関を受診して、インフルエンザの検査を受けないと登園してはいけません"

これって、正しい対応とは言えないですよね。

発熱してすぐの受診では、我々も診断に困ってしまいます。また、迅速診断キットを使って検査しても、発症から早すぎれば正しい結果が得られないことも知られています。また、迅速診断の結果が陰性であっても、インフルエンザではないということにはなりません。これは検査の限界で仕方ないことであり、本人の状態や診察の結果、周囲の流行状況などと合わせて総合的に診断する必要があるのです。

まぁ、園側からすると感染を広げないための、止むを得ずの対応なんでしょうけど。確かに、発熱していても解熱剤を使って熱を下げて登園させるような親がいますからね。そんなことをする人のせいで、園で感染が蔓延してしまうわけです。

さらに、インフルエンザのお子さんがいて、その後に自分の子どもがインフルエンザを発症したりすると、「園でうつされた」と苦情を言う親までいるのが現状です。

インフルエンザであっても、薬を使わなくても、基礎疾患のない普段元気なお子さんは安静にしていれば治ります。つまり、検査を受けて陰性かどうか、またインフルエンザかどうかが重要なのではなく、発熱など具合の悪い時は家で休ませる。この当たり前のことを一人ひとりが実行できれば、お子さんが必要以上に痛い検査を求められることもなくなるでしょうね。

<アピタル:はい、あ~んして 駅ナカ小児科医>

http://www.asahi.com/apital/column/pediatrics/(アピタル・細田和孝)

アピタル・細田和孝

アピタル・細田和孝(ほそだ・かずたか) 小児科医

1999年新潟大学医学部卒。国立循環器病センター小児科、新潟市民病院新生児医療センター、山形県鶴岡市荘内病院を経て08年から「ナビタスクリニック立川」(エキュート立川内)勤務。小児内科、小児循環器病が専門。子どもが泣かずに診察室を出ていく診療を心がける。