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 小児がんであっても、小児がんでなくても、同じ子ども。心の垣根をなくし、つながりを広げることで、患者や家族に勇気を与えられるかもしれない。そんなことを願って、世界中の人がインターネットの動画投稿を通じて一つの楽曲を作り上げるキャンペーン「child4child」(https://www.child4child.com/別ウインドウで開きます)が展開されている。

 2月15日は「国際小児がんの日」。世界では毎年25万人の子どもが小児がんと診断され、9万人が亡くなっている。療養の環境は国によって大きく違う。キャンペーンは、90カ国の小児がんの子どもを持つ親や支援者による国際組織「Child Cancer International」(CCI、国際小児がんの会)が、小児がんへの理解を広めるキャンペーンとして始めた。CCIのメンバーである認定NPO法人アジア・チャイルドケア・リーグ(ACCL)の代表渡辺和代さんは、「国によって、入院しても食事が出されなかったり、がんと診断されたら十分な治療も受けずに家に連れ帰らざるを得なかったりすることもある。今回のキャンペーンは一人の声(コーラス)を集めて、大きな声にしていくアクションです」と話す。

 「アナと雪の女王」の作曲家クリストフ・ベックが、新曲「We Are One」を提供した。「child4child」(https://www.child4child.com/別ウインドウで開きます)のサイトからパソコンのwebカメラとマイクを使って歌う姿を投稿する。募っているのはこの曲のコーラス部分で、歌詞はパソコン画面に表示され、スピーカーから伴奏が流れるので、それに合わせて歌うと、自動的に録画される(コーラスを録音するには chromeまたはFirefox)。2月8日までに投稿すると、2月15日にリリースされるフルバージョンの曲のコーラス部分に取り込まれる。ただ、それ以降も、サイトへの投稿は可能という。

 サイトでは、世界中の子どもたちが投稿した動画が見られる。アメリカ、スペイン、イギリス、セルビア、イラク、グラナダ、スイス、オーストリア、アラブ首長国連邦、フィリピン、メキシコ、オーストラリア、エクアドル・・・。ただ、日本人の参加はまだ少ないという。

 渡辺さんがNPO法人を立ち上げたのは約10年前。ベトナムやフィリピン、ネパールの医療者らと連携し、主に子どもの白血病の治療や療養環境の整備を支援している。血液腫瘍科の医師や看護師の育成支援のほか、ベトナム・フエでは、通院費の補助や院内家族会の結成などにかかわっているという。渡辺さんは、「ハミングでもいいので、なるべく多くの人に参加して欲しい。参加することによって、少しでも小児がんのことを知って欲しい」と話している。

<アピタル:アピタル・オリジナル・医療>

http://www.asahi.com/apital/column/original/(岩崎賢一)

岩崎賢一

岩崎賢一(いわさき・けんいち) 朝日新聞記者

1990年朝日新聞社入社。くらし編集部、政治部、社会部、生活部、医療グループ、科学医療部などで、医療を中心に様々なテーマを生活者の視点から取材。テレビ局ディレクター、アピタル編集、連載「患者を生きる」担当を経て、現在はオピニオン編集部。『プロメテウスの罠~病院、奮戦す』、『地域医療ビジョン/地域医療計画ガイドライン』(分担執筆)

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