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 子育て世代の患者にとって、がんと診断された事実を子どもへどう伝えるかは大きな悩みのひとつだ。隠しても、子どもは敏感に親の変化を感じ取る。専門家は、子どもの成長に応じ、事実を丁寧に伝えていくことが重要と指摘する。

 

■「娘を悲しませたくない」 なかなか言えず

 「ママが話してくれるの、待ってた」

 今年7月、関東地方の50代女性は自身が乳がんだと伝えると、小学6年の一人娘はそう話した。

 6月、左の乳房にがんが見つかった。しかし、約3週間、伝えられなかった。

 通院先の自治医大病院(栃木県)の臨床心理士から「子どもはお母さんを見て何かを察しますよ」と、伝えるよう助言された。だが、自分ががんと受け入れられず、娘を悲しませたくないとの思いもあった。

 そんな母親の姿を娘は寂しく感じていた。娘は、再検査を促す病院からの通知を偶然、目にしていた。

 どんな気持ちで、娘は告知のときを黙って待ち続けていたのか。女性は胸が詰まった。「私が思うより、彼女はずっと大人だった」

 ただ、その後は難しい場面もあった。娘は女性の前で涙を見せないものの、生活態度で小言を言うと、「どうせママはいなくなるんでしょ」と口走った。「どうしてママは病気になったの!」と声を荒らげたこともあった。反抗期で夫との会話はなく、気持ちのやり場に困っているようにみえた。

 自治医大病院でがん患者の子ど…

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