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 4月26日、東京都内の自宅で、山崎エミコさんは息を引き取りました。70歳になって1週間後のことでした。自宅での療養生活を支えたのは、医師や看護師など専門職のほか、ボランティアの人たちです。山崎さんは、ボランティアの力を借りて、子どもや孫、ふるさと島根県のきょうだい、友人に10通近い手紙を残しました。そこには、感謝の言葉がつづられていました。

 

 

 ■がん再発、在宅療養選ぶ

 4月26日午後9時過ぎ。東京都内の中沢愛(なかざわあい)さん(39)の母山崎(やまざき)エミコさんは、家族に見守られながら自宅で息を引き取った。70歳だった。その夜、中沢さんは、山崎さんが「大事なものが入っている」と話していた袋を開けてみた。中には、家族や友人へあてた手紙の束があった。2年余りの闘病生活の中で書き残していた。

 山崎さんが最初に下腹部に痛みを感じたのは2015年3月だった。内科を数軒回り、盲腸や胃がんの検査を受けたが異常はなかった。それでも痛みはひかず、5月に訪れた近くの婦人科医院で子宮の悪性腫瘍(しゅよう)の可能性があると言われた。「やっぱり、がんだった」。なんとなく予感があった。

 東京医…

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