2011年3月14日午前、千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)。長崎大から派遣された熊谷敦史(40)は、原発から避難した住民が気がかりだった。

 20キロ圏内からの避難指示が出ているのに、避難中の住民のスクリーニング記録、つまり汚染度の検査記録が残されていないと聞いた。

 放医研の職員に指示を出…