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 【ベルリン=松井健】ドイツのメルケル首相の携帯電話が米情報機関に盗聴されていた疑惑で、独誌シュピーゲルは27日、メルケル氏の携帯は2002年から情報収集の対象になっていたと報じた。オバマ米大統領は今月23日の電話会談でメルケル氏に「(自分は)知らなかった」と釈明したとされるが、本当に知らなかったか、疑いも出ている。

 シュピーゲル誌によると、米国家安全保障局(NSA)と米中央情報局(CIA)が在ベルリンの米大使館を拠点にする「特別収集部局」で盗聴を実施。メルケル氏の携帯は02年から対象のリストに載せられていたという。メルケル氏は当時、野党の党首だった。携帯の盗聴は、オバマ氏の今年6月の訪独直前まで続いていたという。

 この特別部局は世界中の約80カ所の拠点で活動しており、欧州ではベルリンのほかにパリやローマなど19カ所に拠点を持つ。日本を含むそれ以外の地域については明らかにされていない。職員は現地の米大使館や領事館で外交官の肩書で活動しているとされる。