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 【神庭亮介】風俗営業法違反の疑いで摘発されるクラブが相次ぐ中、政府の規制改革会議や国会議員も、ダンス営業規制の見直しに動き始めた。ダンス文化推進議員連盟事務局長でクラブ文化への関心が深い秋元司衆院議員(自民)と、アーティストやクラブ事業者らでつくる「クラブとクラブカルチャーを守る会」の会長でラッパーのZeebra(ジブラ)さんが語り合った。

 ――そもそもクラブとはどんな場ですか。

 ジブラ 一口にクラブと言っても、ジャンルも色々ありますし、クラブのタイプも色々あると思うんですね。その昔ディスコと言われていたような、パーティーが中心になってくるクラブもありますし、マイナーな音楽を聴きに行くようなクラブもある。大小色々です。

 ディスコだけだった頃に比べて、アートが絡んできたり、ファッションが絡んできたり。音楽に関しても、ディスコはあくまで洋楽などがかかって、それを聴くという受け身の姿勢だったんですけど、クラブになってからは、日本のクリエーターがそこに出てきたり、日本の曲がかかったりして。その中で一つの循環が生まれるようになってきた。

 アジア、アメリカにライブやツアーに行く時も、同じ「クラブ」というところでつながっていて、仕事が入ってくる。普通の芸能だけのつながりだと、ほかの国でやるとなったらビッグプロジェクトにしないと、なかなかできない。クラブというジャンルでつながってるので、直接ツイッターでオファーが来てみたりだとか。世界共通の広がりがあるんですよね。

 どっかの国のクラブへ行くと、違いは多少あるんですけど、ほとんど同じような感じで、ちょっとホームを感じるというか。多分それは外人さんもあると思うんですね。日本に来て、自分の好きなジャンルのクラブに来たら、同じような曲がかかっていて、何となくホッとするようなことが。世界共通言語になっている気がします。

 ――秋元さんは議連としてかかわる以前にも、クラブへ行った経験がありましたか。

 秋元 20代の頃はクラブで色んな人と交流しましたね。夜、仕事が終わった後や食事会が終わった後、お金もそんなに持ってないから、とりあえずクラブ行こう、みたいな感じで。その中で外国人と知り合ったり、友人関係になったり、クラブを通して全然知らない人間と知り合って、色んな輪が広がった。クラブって出会いの場なんです。男女が出会う、というイメージがあるかもしれないけど、それ以上に大人の楽しみ方で交友関係を広げることができる。

 ジブラ バーととディスコの中間。踊りたかったら踊ればいいし、飲みたかったら飲めばいい。

 秋元 そんな感じで、気軽に行けた。言ってみれば、夜の喫茶店のような感じ。いつの間にか、忙しくなって、行けなくなっちゃったんですけど。そういう意味で、クラブが音を立てて無くなろうとしているのはやっぱり寂しい。クラブがあって初めて何かが創造されたり、クラブがあって出会いが始まったり、クラブがあって仕事につながっていく、という側面があるとすれば、(クラブ規制は)日本にとっても損失。クラブ文化は大化けする要素があると思う。

 日本は今、クールジャパンを推進しているけど、まさにクールジャパンを生む源がクラブにある。それを消して、表面だけでクールジャパンと言ったって、元も子もないんじゃないかな、という気がしますね。

 ジブラ クールジャパンに関連する話でいうと、クラブの中でもヒップホップ系のDJが、非常に聴取率の高いニューヨークのヒップホップ専門ラジオ局でレギュラー番組をやっているんですね。日本のヒップホップを代表する番組で、たまに日本の曲をかけたりもしている。

 このラジオ局はスタジアムを使って数万人集めるイベントをバンバンやっているようなところで、ツイッターのフォロワーも何十万人といる。それこそ、クールジャパンとしてうまくバックアップしてもらえたらいいんですけど、今、何の支援もない状況で、そこまでやっているんですね。

 秋元 その情報はまったく知らなかった。そのスタートがクラブだとするなら、本当にもったいない話。もっともっと、こういうことに理解を示す人が増えてきたらいいな、と思いますよ。クラブで元気に遊んでもらう、遊びながら色んなものを創造する、交遊関係を広めてもらう。そうしたことが本当の意味での成長戦略なのだと思っています。

 7年後には東京オリンピックもある。外国では夜遊びに行く、踊りに行くというのが大体の文化なのに、日本へ来たら全然店がないじゃないか、となったら寂しい話ですよね。

 ただ、プラスもあれば、当然マイナスもある。色んな人が社交する場には、色んな人が来る。住宅街にクラブができた場合には、周辺住民とのトラブルも出てきます。マイナスを極力少なくして、ダンスを愛する人たちが楽しめる空間をつくるためには、理解を求めていかなくちゃいけない。

 ――オリンピックに合わせ、警察が繁華街の浄化作戦を進める可能性もあります。クラブにとって、五輪はチャンスでしょうか、ピンチでしょうか。

 秋元 私はチャンスだと思いま…

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