[PR]

■ドルフィンスイマー 鈴木あやの(上)

 【伊藤恵里奈】数頭のイルカの群れが勢いをつけて向かってきた。鈴木あやの(34)は、大きく息を吸うと長く白い足ひれをしならせて潜った。すれ違う群れの中の1頭と目が合った。重力から解き放たれるかわりに、呼吸の自由を奪われた海の中、息の続く限りイルカと絡み合った。太陽の光が幾筋も差し込み、柔らかく照らす。白いビキニに長い髪をなびかせて泳ぐ姿は、一幅の名画のようだった。

 東京・竹芝港からフェリーで約8時間、伊豆諸島にある御蔵島は、島の周りに約110頭のミナミバンドウイルカが生息する。イルカと泳ぐ「ドルフィンスイマー」で、水中モデル、写真家でもある鈴木のホームグラウンドだ。年間約30日通って自ら撮った写真や動画と、公務員の夫、福田克之(42)が撮影した鈴木の姿を併せて発表している。「イルカと心を通わせる感動を広く伝えたい」