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(逆風満帆)優等生を演じた子ども時代

写真:「真実なんてどうでもいい。美しいウソに興味がある」と語った=東京・汐留、郭允撮影拡大「真実なんてどうでもいい。美しいウソに興味がある」と語った=東京・汐留、郭允撮影

■女装家 ミッツ・マングローブ(上)

 「男の顔は履歴書である」。巧みに世相をとらえ、「一億総白痴化」「駅弁大学」などの造語を生み出した昭和のジャーナリスト、大宅壮一はそんな言葉を残した。それから時は流れ、社会も男女のあり方も大きく変わっている。もし、大宅が生きていたら、はたしてこの人の顔をどう評しただろう。

 初めての取材。ミッツ・マングローブ(37)が待ち合わせに指定したのは夜の東京・新宿、三越伊勢丹前だった。ここは子どもの頃、家族でよく買い物に来た思い出の場所だという。すっぴんで現れたミッツはパーカにスニーカーのラフな姿。長い髪を下ろし、黒縁メガネをかけていた。182センチの身長は雑踏の中でも目立ったが、それがミッツだと気づいてふり返る人はいない。「遅くなったから、近くにイタリアンの店を予約しておいたわ」。そういうと、ささっと自らタクシーを拾いに路上に出た。

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