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ブルークローバー・キャンペーン2007

9月13日(木) 群馬県高崎市・高崎シティギャラリー
トーク&コンサートin高崎
ブルークローバー・コンサート
演奏:群馬交響楽団メンバーによる特別カルテット
写真クラッシックの名曲などを演奏
なごやかな雰囲気を作り出しました。
「前立腺がんの早期発見・適切治療」トークショー
出演:伊藤一人先生(群馬大学泌尿器科准教授)
八島美夕紀さん(三波クリエイツ代表取締役・元三波春夫PSAネットワーク代表)
黒澤功先生(黒沢病院院長)
写真
9月13日、高崎シティギャラリー・コアホールで、ブルークローバー・キャンペーン2007「トーク&コンサートin高崎」が行われました。大勢の市民にご参会いただき、トークショーでは、前立腺がんの早期発見と適切治療について講演が行われました。まず伊藤一人先生(群馬大学医学部泌尿器科)より前立腺がんとPSA検査の概要について、黒澤功先生(医療法人社団美心会 黒沢病院院長)より黒澤病院および高崎市におけるPSA検診の実態について、山中英壽先生(群馬大学名誉教授)より日本泌尿器科学会を代表してコメントを、さらに三波春夫さんの娘さんで晩年の11年間マネージャーを務めた八島美夕紀さんが、ご家族として経験された中でのPSA検診の重要性についてお話しされました。

増え続ける“サイレントキラー”
前立腺がんは“サイレントキラー”と呼ばれています。その理由は、前立腺がんになっても殆どの人が無症状なので自分では気づかないうちに病気が進み、症状が出る頃には膀胱やリンパ節、骨にまでがんが転移してしまい治療が難しくなるからです。
前立腺がんは早期に発見されれば、治療法の選択肢が幅広く、治癒率も高いものです。しかし、症状が出てから外来で発見された前立腺がんを群馬県で調べたところ、なんと50%がすでに骨にまで転移してしまった状態のがんでした。
また、日本では近年前立腺がんが急速に増え続けており、厚生労働省の研究班の予測では2020年には前立腺がんが胃がんを抜いて、肺がんに次ぎ2番目に多いがんになると考えられています。死亡者数も増えると予測されて、2020年には2000年の3倍にのぼると言われています。

PSA検診で早期発見、適切な治療を
前立腺がんの早期発見の切り札として、血液で測れる簡単なPSA検査があります。前立腺から出ているたんぱく質「前立腺特異抗原」の略をPSAと呼びます。PSAの値は、前立腺肥大症で正常値より少し高く、がんではさらに高く検出され、前立腺がんの早期の発見が可能となります。PSA検査により、前立腺がんの死亡率を劇的に少なく抑えられることは欧米で既に実証されていて、検診促進のキャンペーンが盛んに行われています。
日本で前立腺がんの啓発を目的としたブルークローバー・キャンペーンは始まったばかりで、アメリカから10年遅れています。アメリカではPSA検査の受診率は70~80%と非常に高いのですが、日本では5~10%程度の受診率と推定されています。その受診率の差は転移がんの比率の差で表れていて、アメリカでは5%以下しか転移がんの人が見つかっていませんが、日本では約30%の人が転移がんで発見されている状況です。
群馬県はいち早く検診を取り入れた県ですが、地域により受診率に差があります。県内の地域別の受診率と転移がんの比率を比べると、検診を実施していない市町村や5%以下の実施率の地域では35%の人で転移がんが見つかりますが、受診率50%以上の地域では10%以下と大きな開きがでています。
今後、日本でもより多くの人がPSA検査を受診し、早期の前立腺がんで発見されて適切な治療を受け、前立腺がんによる死亡、または進行がんで発見される人数が低下し続ける日を迎えられることが期待されています。