BOOK asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  アクセスTop30 
サイト内検索:
BOOK 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  読書面から  私の好奇心  ニュースの本棚  作家に聞こう  どくしょ応援団  出版ニュース 
     
 home > book > 出版ニュース   
 
いじめ考える児童書映画化、「ゆず」が音楽提供

いじめを隠そうとする教師に詰め寄る子どもたち=「ハードル」製作委員会提供
いじめを隠そうとする教師に詰め寄る子どもたち=「ハードル」製作委員会提供

 いじめ事件を隠そうとする大人に対し、「自分の中の正義が死んでしまう」と立ち上がる中学生たちの姿を描いた児童書「ハードル」(金の星社刊)がアニメーション映画化された。フォークデュオ「ゆず」が歌を提供した。シナリオの舞台の宮城県古川市と横浜市で上映運動が広がり、法務省人権擁護局も後援を決めた。

 主人公は横浜の小学校に通う男子生徒。中学生になって家庭の事情で古川市の学校に転校し、部活動でいじめられて意識不明になる。先生たちは事故として片づけようとするが、友人の中学生たちが事実を明らかにしてゆく。

 原作者は横浜市の教育カウンセラー青木和雄さん(73)。相談で聞いた子どもの声をもとにし、99年に出版した。「子どもが木の葉のボートのように揺れながら、大人を乗り越えてゆく姿を描きたかった」と話す。

 青木さんの小説では、児童虐待を描いた「ハッピーバースデー」が99年に映画化され、観客が200万人を超えるヒットになった。その上映会場で子どもが身動きせずスクリーンを見つめ、こぶしで涙をぬぐう姿を、映画配給会社「シネマとうほく」社長の鳥居明夫さん(55)は忘れられなかった。

 「今の子は問題だと言われているが、真の姿にふれた。もう一度、子どもの感性に語りかけたいと思った」と言う。

 鳥居さんが「ハッピーバースデー」の上映運動に熱心に取り組んだ古川市の人々に話を持ちかけ、「古川発の映画をぜひ」と会が発足した。「ハッピーバースデー」のコマを張り付けた千円の「ひとコマ製作券」を小中学生も加わってつくり、資金を集めてきた。古川市も製作補助金として500万円の予算をつけた。

 横浜市では、子育てグループなどが券を売り、売り上げの1割は不登校や引きこもりの子の支援をする「神奈川子ども未来ファンド」に寄付する。

 「子どもにどう向き合うかは大人社会全体の責任。いじめをあってはならないものとせずに、皆で考え合おうというメッセージを伝えたい」と監督の出崎哲さん(63)は話している。

(04/05)


 関連情報  



 出版ニュース  





| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission