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「主演・高倉健」 丸山健二さん、長編「鉛のバラ」

 孤高の作家と呼ばれる丸山健二さん(60)が、俳優高倉健さん(73)のイメージを生かし「主演・高倉健」とうたった長編小説「鉛のバラ」を刊行した。

 高倉さんの長年のファンで、83年に出た高倉さんの写真集に文章を寄せて以来、交流がある。

 「高倉さんは、よく不器用だといわれる。それは、役者のスケールが大きすぎて、場面からはみだすせいだ。私好みの映画がいつまでも出ないので、それなら小説でやるかと、1年ぐらい前に思い立った」

 電話で、企画を申し込むと高倉さんはすぐに承諾したという。

 「鉛のバラ」は、かつて陰の悪の首領で、15年の刑務所暮らしを終えて故郷の島に戻ってきた70歳の男が、彼の口封じに雇われた若い殺し屋と対決する話。

 悪のかぎりをつくした冷酷な男は、絶品のバラのみを扱う花屋でもあった。強さと弱さ、狂気ともろさ、肉親への憎悪と愛情、善と悪、生と死など、激しくゆれる男の内面も描いた。

 俳優高倉健といえば、とかく「男の美学」と結びつけられるが、そのパターンからの逸脱をめざしたという。喚起力のある文章で作られた独特な世界の中で、生命の喜びを象徴したバラの赤が際だつ。

 67年に23歳で「夏の流れ」で芥川賞を受賞。それからは文学賞も拒否、長野県大町市で「銀の兜(かぶと)の夜」などの長編小説をマイペースで書き下ろしてきた。バラ、シャクヤクなどの花々を植え、執筆とともに、作庭に打ち込む日々だ。表紙と口絵の高倉さんの写真は、昨秋にこの庭で丸山さん自身が撮影した。

 新潮社刊、本体2千円。

(07/13)


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