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世界的に売れた小説「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台となったパリで、作品に登場する場所を訪ね歩く人が増えている。主人公が警察に追われながら謎解きに回った場所を自分の目と足で確かめたい、という読者たちだ。カギを握る「現場」の一つ、ルーブル美術館の案内係は、相次ぐファンの来訪を受け、「この本なしで仕事はできません」と話している。
「ダ・ヴィンチ・コード」は米国の作家ダン・ブラウンが03年3月に出したミステリー。ルーブル美術館館長の殺害事件を発端に、西洋史やキリスト教、秘密結社、絵画などの知識をちりばめたサスペンスが、パリやロンドンで展開する。
観光客の多い地区の一つ、6区のサン・シュルピス教会。ドラクロワの壁画や広場の噴水で知られていたが、今では「聖杯のありかを示すキー・ストーンの隠し場所とされた場所」として見学者が絶えない。
まず米国、そして翻訳版が出ると仏国内やスペイン、日本などの観光客が加わり、本を片手に歩き回る姿が定着した。神父は「年に約50万人を迎えるが、本の効果で2万人は上乗せされる感じ。普通は素通りするような所ばかり見るから、読者だとわかる」という。
わずか10ページで「館長」を殺されるルーブル美術館。小説ゆかりの所蔵品や場所について尋ねる客が毎日30人はいる。案内所の女性は「この本なしでは仕事ができないので、案内係7人全員が読み終えました」と笑う。
作品の場面を忠実にたどるワゴン車ツアーも繁盛中。主人公が泊まったホテルリッツから始まる5時間コースは、ガイドが付いた7人乗りで計1188ユーロ(約16万円)だ。
同書は米国で800万部を売り、約40カ国で現地語版が出た。今年発売の日本で60万部、仏では40万部をすでに売った。ロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ主演での映画化も決まっている。
(09/07)
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