BOOK asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  Top30 
サイト内 WEB
BOOK 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  読書面から  私の好奇心  ニュースの本棚  作家に聞こう  どくしょ応援団  出版ニュース 
     
 home > book > 出版ニュース   
 
本屋さんもポイント制 三省堂、本格導入で全国波及へ

 三省堂書店は10日から、東京の神田本店など4店舗でポイントをためると金券がもらえるサービスを始める。4月末までに実施店舗を25店舗にまで拡大する予定だ。大手書店によるポイントサービスの本格展開は初めて。これまでポイントサービスに強く反対してきた書店団体も容認姿勢に転じつつあることから、他の書店にも広がりそうだ。

 三省堂書店のポイントサービスの仕組みは(1)会員登録する(2)本、雑誌を1冊買うごとに3ポイント加算(3)100ポイント(34冊分)たまるとどの店舗でも使える300円券がもらえる。ただし、その券が使える時期は5月と11月に限る。会員には、本の購入履歴や同書店でのイベント情報なども提供される。

 これまでも三省堂書店では03年の大丸札幌店を皮切りに、京都、名古屋などの8店舗でポイントサービスを実施してきた。本格展開に踏み切る理由について森雅夫常務は「お客さんとの顔の見える関係を大事にしたい。また、出版物全体の売れ行きが低迷している中で手をこまねいているわけにはいかない」と説明する。現在約2万人の会員がいるが、「年内には10万人にまで増やしたい」としている。

 書店でのポイントサービスは、他業種の店ほどは広がっていない。定価での販売を定めた再販契約とのかねあいがあるからだ。

 再販制度の見直し論議の中で、公正取引委員会が「(ポイントカードなどのサービスは)消費者利益に資するものと考えられる」という見解を示したのを機に、5年ほど前から鉄道会社系の書店や、出版物を扱う家電量販店などがポイントサービスを始めた。

 これに対して、日本書店商業組合連合会(日書連、約7200店)は「再販契約に違反する」と強く反対していた。このサービスを実施するだけの経営体力のない中小書店が多く加わっているからだ。その意をくむ形で再販契約の当事者である講談社、小学館などの出版社と取次会社が割引率の高い店に中止を申し入れたりしてきた。

 しかし一方で、出版社の中には「1〜2%の割引率ならよいのでは」という容認論も。また、日書連に加わる三省堂書店も独自の判断で一部店舗でのポイントサービスに踏み切っていた。

 再販契約違反かどうか、あいまいな状態が続いていたが、公取委は昨年、「1%程度のポイントサービスを出版社がやめさせるのは消費者利益を害するおそれがある」という趣旨の見解を提示。さらに、書店団体がポイントサービスをやめさせるように出版社や取次会社に要請することや、出版社同士が話し合って書店に中止を求めるのは「独占禁止法違反のおそれがある」とくぎをさした。

 当初、日書連は対決姿勢を示していたが、今年2月、公取委を訪ねた萬田貴久会長が低率のポイントサービスの仕組みを検討する考えを表明した。業界では事実上の方針転換と受け止められた。

 こうした中での三省堂書店の本格実施は、競合する書店や、固定客確保のサービスを検討している書店などに刺激を与えそうだ。 (03/08)


 関連情報  



 出版ニュース  





| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission