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ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち
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市民が支える“美の殿堂”

(2010年4月23日)
写真
現在のボストン美術館写真
19世紀のボストン美術館 All Photographs(c)2010 Museum of Fine Arts, Boston.

 「ボストン美術館展」が17日、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕する。世界の美術品など45万点以上を所蔵する同美術館は、米国を代表する世界屈指の美の殿堂。だが意外にも、その運営は市民の寄付や寄贈、入場料収入に支えられる「市民美術館」だ。西洋絵画の名作80点が一挙来日する今回の展覧会にも、「市民第一」の哲学は生きている。

 ボストン美術館は1870年の創立。「地域に美術の専門施設を」という市民らの提案がきっかけになり、建設資金も募金でまかなわれた。マルコム・ロジャース館長によると、施設は現在、今秋の完成をめざして増改築中だが、5億ドルを超すその資金も、大部分は市民からの小口寄付。王室の宝物や資産家のコレクションが核になった仏ルーブル美術館や英テート・ギャラリーなどとは対照的だ。

 所蔵品の収集にも市民が大きく貢献してきた。創立当時、ボストンは金融やさまざまな産業で栄え、豊かになった市民は美術品を自らの審美眼で購入し、盛んに寄贈した。たとえば今回来日するモネの作品11点のうち、10点は寄贈されたものだ。

 所蔵品を館外に貸し出す活動に力を入れているのも特徴で、国内外で年間に10前後の巡回展を開いている。「せっかく寄贈してもらっても展示スペースには限りがあり、見せられない作品は多い。所蔵品を貸し出すことで、しまってある作品を展示できる」とロジャース館長は説明する。

 今回の展覧会も巡回展の一つだが、モネの他にもレンブラント、ミレー、ルノワール、ゴッホ、マティスらの名画をそろえたラインアップはぜいたくで、出展数も最大規模になる。その意義についてロジャース館長は「我々の財産の国際的な評価を高め、市民に寄贈への熱意を維持してもらう工夫でもある」と話している。



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