■ダイナックス・北海道千歳市(自動車部品製造)
国内で販売される新車の9割以上は自動変速(AT)だ。そのATに使われるクラッチ板をつくる専業メーカーである。世界シェアは4割弱で、首位と僅差(きんさ)の2位につける。
マニュアル車が1枚のクラッチ板を人力で操作するのに対し、AT車は何枚もの薄いクラッチ板を油圧で押し付けたり離したりすることで変速する。押し付けた時、クラッチ板同士を確実にくっつけるために、鋼板の表面に摩擦材が張られている。「競争力の源泉は摩擦材を自社開発し、クラッチ板の量産、販売までを一貫して行えるところにある」と企画・法務室長の長田仁さんは話す。