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【志村亮】ガム「キシリッシュ」でおなじみの明治が、新商品「キシリッシュ ブレス」を26日から売り出す。低迷する市場に切り込む本格エチケットガムらしい。どんなガムなのか。12日、東京・京橋であった商品発表会に足を運んだ。
片岡雄次郎・菓子マーケティング部長が、いかめしい表情で切り出した。「われわれの業界は8年間で、500億円の市場を失いました。厳しい状況です」
いきなり、重苦しいぞ。こぢんまりとした会議室。前方のスクリーンには、ガム市場が縮み続けている棒グラフが映し出された。
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「なんでこんなに落っこちたんでしょう」。つづいて、菓子マーケティング部の佐藤政宏・専任課長が、原因を分析し始めた。
まずは高齢者の「ガム離れ」。現役の時にガムを好んでかんだ団塊の世代のサラリーマンたちが大量に定年退職し、ガムをかまなくなった。入れ歯や義歯にくっつくのでよくないと、医師から止められるお年寄りも増えているそうだ。
クルマを運転しない若い人が増え、眠気覚ましの需要も減った。
水や茶の500ミリリットル入りペットボトルを持ち運ぶ習慣が広まったのも逆風だ。ガムでなくても、口をリフレッシュできる。
「『ながら需要』もスマートフォンに取って代わられました」。電車に乗っている時などちょっと空いた時間に、ガムをかまずスマホを見る人が増えてしまった、ということらしい。
うーむ。それは、どうだろう。記者の疑念を振り払うかように、佐藤さんは分析を締めくくった。「これまでのガムとは違うアプローチが必要です」
いよいよ、新商品の説明か……。