【若松真平】東京・新宿の高層ビル27階に「牧場」があると聞き、行ってみた。インターネット広告代理事業を主力とする「セプテーニグループ」のカフェだ。
新宿駅から徒歩10分。3方ガラス張りのフロアからは、都庁やモード学園コクーンタワーといった新宿の名物ビルはもちろん、晴れた日は富士山まで見渡せるという。室内に目をやると、白い柵の内側に緑の芝生が広がり、牛が戯れる姿が――。芝は本物と見間違いそうだが緑色のカーペットで、牛は芸術家によるオブジェ。牧場のように開放感のあるカフェには木製のイスとテーブルが160席分ゆったり配置されている。セプテーニグループ広報・IR課の小船戸浩美さん(27)に話を聞いた。
――どうして牧場なんですか?
「2011年の本社移転の際に『他にはない面白いカフェをつくろう』と考えた結果です。プロジェクトメンバーが他社の食堂を見学しましたが、さすがに牧場はなかったそうです。私も完成するまで、どんなものになるか想像できませんでした」
「カフェは同じビルに入っているグループ企業12社の従業員が利用します。グループを超えての交流会や懇親会にも使われています。昨年・今年と従業員の家族を招いて『ファミリー感謝デー』を実施しました。子ども向けにカフェを風船で飾ったり、滑り台などの遊具を置いたり。みなさん牧場のようなつくりにびっくりしてました」
――どうせなら天然芝か人工芝にしようという話はなかったんですか?
「検討しませんでした。手入れが大変ですから」
――牧場といえばやっぱり牛乳。あちらのカウンターで売っていますか?
「メニューにはありませんが、注文すれば出してもらえます。でも、もっとおすすめがありますよ。低速ジューサーでつくったフレッシュジュースです」