【生田大介】世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」。その味を再現した冷凍おにぎりが1日、復活した。昨秋に売り出されたが、注文が殺到してすぐ販売休止に。製造設備を増やし、再販売にこぎつけた。ヒットの理由は、おなじみの味に加え、日清食品グループの「DNA」を生かした容器にあった。
「チキンラーメンおにぎり」の発売元の日清食品冷凍(東京都)を訪れ、開発責任者の梅垣和雅さん(40)に話を聞いた。
「まずは温かいうちに食べてみて下さい」
さっそく試食を勧めてくれた。口に含むと、チキンラーメン独特の、少し焦げたようなしょうゆと鶏ガラスープの味が広がる。具は、鶏肉とたまごに、ネギ。
そして何と! あの麺も入っている。「味付けした麺を油で揚げることで、あの味が生まれます。その麺をおにぎりに入れることで、チキンラーメンのおいしさを再現できるんです」と梅垣さん。
濃いめの味を想像していたが、意外とさっぱり。食器に移してお湯を注ぐと、お茶漬けにもなるという。
◇
梅垣さんに、開発で苦労した点を聞くと、「味はもちろんですが、容器の開発も難しかったんです」と意外な答えが返ってきた。
店頭で数多く並ぶ冷凍食品の中で、どうやったら目立たせられるか――。思いついたのが、おにぎりを立ったまま、半透明のカプセルで包むことだった。ヒントになったのは、タマゴのパックだったという。
「今や、おいしいだけじゃ売れない。手軽で簡単、ユニーク。そうした新しい食のスタイルを提案しようと思ったんです」
容器はデザインだけでなく、機能にもこだわった。