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「軽」から「KEI」へ
2006年12月13日
日本の自動車販売台数が98年以来600万台弱で停滞する中、軽自動車だけが気を吐いている。06年には過去最高を更新、200万台乗せが確実視される勢いだ。
98年に新規格に切り替わってから8年。ほとんどのモデルが第2世代に更新される過程で、多様な機能・スタイルが加わり、市場が活性化し、販売が拡大した。スポーツカー並みの動力性能、高級車並みの居住空間を持つモデルも出現した。以前より価格は高くなった面もあるが、燃費や税金を含めたトータルコストでは、なお割安だ。
軽自動車は国内だけでなく、海外でも注目されている。日本の軽自動車メーカーがインドやマレーシアで現地生産してきたことに加え、軽自動車に技術的ルーツを持つ小型車の販売が新興国を中心に拡大しているのだ。
例えば、中国の独立系メーカー「奇瑞汽車」が生産する小型乗用車「QQ」。06年1〜10月で10万台以上販売された。韓国車に酷似しているとされるが、技術的ルーツをさかのぼると日本の軽自動車にいきつくという。こうした自動車の生産規模は中国だけで06年に150万台超にもなるとされる。
軽自動車はもともと日本の道路事情に合わせた特別規格なので、世界の市場で販売するにあたってはエンジンを大型にしたり、全幅や全長も拡張したりする改良が施されてきた。とはいえ、軽自動車が到達した安全・環境技術水準、価格と品質・性能のバランスは高い。世界の自動車メーカーは今、改めてその魅力に注目し、モータリゼーションを控える新興国の自動車需要開拓に活用しようとしている。
考えてみれば、軽自動車は価格と品質にうるさい日本の、特に女性ユーザーによって鍛え上げられてきたのだから、世界に通用しないわけがない。日本で育まれた「軽」が世界の「KEI」になる日は近い。(窯)
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