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米国のカーナビ事情2006年12月21日 先日、2年ぶりにアメリカに行ってきた。車に乗せてもらうと、ダッシュボードあたりにポータブルゲーム機のようなものが目に付いた。「運転中にゲームを?」と不思議に思って尋ねると、カーナビだという。 日本でカーナビといえば、5〜7インチのディスプレーを備え、車内で大きな存在感があるのが普通だが、アメリカのそれは非常に小さく、簡単に着脱できるものだった。 画面を見ると、確かに車の動きに合わせて画面が変わる。紛れもないカーナビである。しかし、その画像は、日本で見慣れた、TVゲーム並みのCGを駆使した凝ったものではなく、ほぼモノクロに近く、道路もシンプルな線で描かれている程度である。周囲のビルや施設はまったく描かれていない。 価格は、大体200ドルから400ドル程度とのこと。日本のカーナビがおおむね20万円程度するのとは大きな違いである。このポータブル・ナビゲーション・デバイス(PND)は数年前、欧州で広まり始めた。最近ではカーナビの一般への普及は難しいと言われていたアメリカでも急速に広がってきたという。 ポイントは、何といっても低価格とポータビリティーにある。盗難の多いアメリカでは、駐車中はダッシュボードの中にしまうか、車外に持ち出すのが一般的で、まさに市場の特性を考慮した商品である。日本ではどちらかというと先端技術を駆使した多機能、高性能を追求する傾向が強い。これとは逆の発想が新鮮に感じられた。 もちろん、PNDも中核技術には全地球測位システム(GPS)というハイテクがある。また、日本とアメリカでは道路事情も違うので、直接比較するのは適切ではないかもしれない。ただ、いたずらに多機能、高性能を競うばかりではなく、マーケティングの原点に立ち返った発想が今の日本企業に必要なのかもしれない。(H) PR情報
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