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Strategic Philanthropy Forum 2009
〜 Cash&SalesとCare&Solidarity 両立の時代へ 〜

 CSR活動にとって欠くことのできないパートナーであるNGOやNPO。60年以上にわたって途上国や紛争地域における貧困や差別の問題の解決に向けた活動を行っている世界有数の国際協力NGO、CARE。その日本事務局である(財)ケア・インターナショナル ジャパンの主催で、企業とNGOとの連携をテーマにしたフォーラムが開催された。様々な問題意識が共有され、活発な意見交換が行われたその模様を紹介する。第2回(全3回)

基調講演、海外事例紹介 | 国内事例紹介 | オープンフロアディスカッション

国内事例紹介(1) 専門性を生かす社員参加型社会貢献 〜マルチパートナーシップによる『pro bono work』 ワイデン+ケネディ トウキョウ アカウント ディレクター 橋本 ゆかり氏

写真:ワイデン+ケネディ トウキョウ アカウント ディレクター 橋本ゆかり氏

橋本 ゆかり氏

 当社は 1982年にアメリカで創設したクリエイティブエージェンシーで、「良い会社とその顧客との間に強力かつ刺激的な関係を構築すること」をミッションに掲げ、現在では全世界に7拠点、35社のクライアントを保有しています。

 今回ご紹介するPro bono(プロボノ)は、ラテン語で「善のため」という意味で、元々は弁護士が無報酬または低報酬で行う公共的活動のことを指しますが、当社では社のクリエイティブの力を活用して行う社会貢献活動と位置付けています。

 当社がCAREに出会うまでは、断続的な寄付やボランティアがプロボノの中心でしたが、そろそろ恒常的な展開を考えるべき時期にきていると感じていました。そんな時にCAREに出会い、その理念と我々のやりたいことが一致していると感じたため、支援させていただくことになったのです。具体的な支援内容は、我々のノウハウや能力を生かし、恒常的な寄付を募る新しく話題性のある仕組みを作ることでした。それが、CAREの活動を紹介すると共に、支援のための商品を買って贈ることができる「careギフト」というサイトです。

 今後ともこのプロジェクトに継続的に関わっていくことで、CARE、そして当社のプロボノの活動を発展させていきたいと思っています。

国内事例紹介(2)コーズ・リレーティッド・マーケティングを通じた商品及び企業価値の向上 〜丸紅とヤマノビューティメイトの事例 日本ファンドレージング協会 常務理事 鵜尾 雅隆氏

写真:日本ファンドレージング協会 常務理事 鵜尾 雅隆氏

鵜尾 雅隆氏

 コーズ・リレーティッド・マーケティング(CRM:Cause Related Marketing)とは、売上の一部がメーカーからNPOなどに寄附される仕組みで、近年注目を集めている手法の一つです。今日は、このCRMに関する国内企業の事例を2つ紹介します。

 最初は、丸紅がCAREの協力を得て展開した富楽宝(ブラボー)バナナのケースです。昨年、売上の一部を途上国支援に寄付することを謳って発売された富楽宝でしたが、売上は好調とのこと。価格以外で差別化が難しい商品に社会貢献の枠組をプラスしたいという現場の声を取り入れることで、付加価値や競争力を高めることに成功した好例と言えるでしょう。ちなみに、丸紅とCAREとは同社の総務課が以前から寄付を行っていた関係から始まり、今回、バナナのターゲット層でもある女性や子どもへの支援活動をCAREが行っていることから協働することになり、「心もおなかもいっぱいになろう」というキャッチコピーも一緒に作ったと聞いています。

 続いて、ヤマノビューティメイトの高級美容液「コハクセンチュリーセラム」の事例を紹介します。こちらは同社の創設者生誕100周年の記念商品として発売されたものであり、売上の1%を信頼性やブランド力のあるCAREに寄付することで、自社のブランドイメージを確立したいという思いから発展したプロジェクトです。

 こうしたCRMの事例からは、企業やNPO双方の価値がつながる展開、現場の強い意志、そしてNPO側の意識の高さが重要なポイントとなることが理解できるでしょう。

 次回はオープンフロアディスカッションの模様を紹介します。

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CSR活動の現場から

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日本アイ・ビー・エム株式会社

知っておきたいCSRの今〜社会的な信頼度をあげるために〜

第6回 「サステナビリティ」とCSR(2)

写真:薗田綾子

薗田綾子
株式会社クレアン 代表取締役

 前回のコラムで「サステナビリティ」について説明したが、ここでポイントになるのは「地球の限界」という捉え方である。このままの経済社会の延長線上では、地球上の人口増加のスピードに食料や水、エネルギーの需要は追いつかず、近い将来には地球の生態系(生命維持システム)がオーバーシュートし崩壊してしまうと言われている。...

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末吉竹二郎のCSR入門

第5回 CSRで危機をチャンスに

写真:末吉竹二郎

末吉竹二郎
国連環境計画 金融イニシアチブ特別顧問

 わが国には「不言実行」を美徳とする伝統がありますが、ことCSRに関しては「有言実行」こそが大切であると、私は思います。はやりの言葉で言えば「見える化」、すなわち自分たちのCSR活動、環境対策などを分かりやすい形で公表する。それを私たち消費者がチェックし、評価し、サポートするという仕組みができれば、それは競合他社の行動を促し、業界全体の変化につながっていくからです。...

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