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株券電子化特集

ここが聞きたい     野村證券の取り組みは?

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大久保智行(おおくぼ・ともゆき)さん
野村證券宣伝課課長
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株券電子化に対応するどんな顧客サービスを提供していますか?
大久保
専用のコールセンター「株券あんしんダイヤル」を開設し、郵便局の書留小包「ゆうパック」を使った「株主ゆうパック」サービスも始めました。お持ちの株券を郵便局から引き取りにうかがい、郵便料金は野村が負担します。
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テレビCMなどでもキャンペーンをしていますね?
大久保
06年6月に「大切な株券は、野村に!」キャンペーンを始めました。ゆうパックで株券を発送していただいたお客様を対象に、図書券や商品券をプレゼントしました。テレビとラジオでCMを流し、新聞広告も。株券を持っているであろう60代からの年配層に訴えかけようと、「笑点」の桂歌丸さん、林家木久蔵さん(当時)、三遊亭楽太郎さんの3人に出演してもらいました。このキャンペーンで6〜8月に一つのヤマを作り、かなりの数の株券を預けていただきました。今年も6〜8月にキャンペーンを仕掛けました。09年1月の電子化まではまだ1年半あり、「さあ急いで!」と言うには早いが、昨年よりは踏み込んだ内容にしたい。そのとき考えたのは、株券を持っていながらまだ預けていない人はどんな人だろう、ということですね。
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と言うと?
大久保
東証に上場している企業の総株数は3750億株、そのうち188億株を個人が持っていると言われています。別のデータですが、新日鉄が昨年出した公告によると40万人いる株主のうち5%が所在不明になっているという。単純に、この新日鉄のケースの5%という数字を3750億に掛けると、ほぼ188億になる。法人の株主が所在不明になる可能性が低いとするなら、個人株主の大半が所在不明になってしまう。そんなバカなことが、と思われますが、その割合が1%か2%か分からないにしても所在不明株主は相当な数いるはずなんです。
所在不明株主は、自分が株主だと気づいていない人です。持っているのに忘れている、相続したのに気づいていない。だから、株主なのに企業に連絡しないし、証券会社なんて自分には縁がないと思っています。こういう方にどうやって気づかせるか。そこをクローズアップしたのが、今年の「株主探偵」キャンペーンです。
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名取裕子さんが出演していますね。
大久保
サスペンスの2時間ドラマのタッチで、「崖(がけ)編」「大邸宅編」の2本を作りました。「崖編」の名取探偵のせりふは「気づいたらどうなの? お父さんが亡くなったあの日から、あなたは株主だったのよ!」、大邸宅編では「この中に大きな財産を手にしたのに気づいていない人がいる。それはあなたよ!」。結局、その場にいるみんなが株券にかかわる人間だったという結末にしました。
「株主探偵」サイトも立ち上げました。Q&Aコーナーでは「株主ってなあに?」という基本的なところから説明し、「株主優待券が送られてきませんか」とか「従業員持ち株会に入っていませんでしたか」といったいろんな質問に答えてもらうことで、株主であることに気づいてもらえるよう工夫しました。
06年のキャンペーンで学んだことがあるんです。お盆の直後に株券を預けに来る方がポーンと増えました。これはおそらく、帰省した息子さんや娘さんが「お父さん株をやってたよね、お父さんが死んだとき、あの株どうしたっけ?」などと気づいたんじゃないかと推測しました。そこで07年は、8月のお盆直前に大きく新聞広告を出し、テレビでも多めにCMを流しました。「株券はこんな場所にあるかもしれない!」というコピーで、タンス、仏壇、額縁の裏などを捜してみてくださいと訴える広告です。期待通りお盆後、預けられる株券が通常より増えました。08年は、「いよいよ1年を切りました、急いでください」と訴えます。
08年秋以降は、「期限が近づいたら預けよう」と考えていた人たちが動きだし、黙っていてもどんどん株券が入ってくると思いますが、法人株主の預け入れも増えるはず。そうなるとこちらの作業量が膨大になり、店頭で何時間もお待ちいただく可能性があります。なるべく早めに持ってきていただけるよう、働きかけなければと思っています。
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証券会社にとって株券電子化はビジネスチャンス?
大久保
そうですね。自分が株主だと気づいて預けに来られる方は、これまで証券会社と接することのなかった新規先です。口座数の拡大と預かり資産の増大という二つの目標を一石二鳥で行える。それがこの株券電子化という機会です。

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