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 南アフリカの「FTSE/JSE全株指数」は2008年のリーマン・ショックで一時落ち込んだものの、09年以降は一貫して上昇している。南ア以外のBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)が伸び悩む中、異彩を放つ。

 実は南ア経済が好調かというとそうとも言い切れない。南アの13年実質GDP(国内総生産)予想成長率は、前期比2%増程度と、ストライキの影響などで前年から減速する見通しだ。

 指数上昇のカラクリは、時価総額をベースに算出する同指数の構成比率の上位10社で全比率の50%以上を占めていること。例えば米S&P500は18%程度。新興国にはありがちだが、同指数は特定銘柄による影響が大きいことが分かる。中でも指数を押し上げたのが飲料大手サブ・ミラー、宝飾大手リシュモン、主要メディアのナスパーズだ。

 業績以外の要因があるナスパーズを除くと、共通するのが、南ア国外での事業比率が高いという点だ。サブ・ミラーは利益の8割以上を南ア以外、リシュモンは先進国で収益の大半を稼ぐ。国際金融情報センターの伊藤正彦氏は、「通信や小売りセクターを中心に成長著しいサブサハラ(サハラ以南)や中東で事業を拡大する企業が目立つ」と話す。

 また、南ア株式市場は11~12年は外国人投資家が売り越しだったが、13年に入り海外マネーが流入し始めた。海外投資家の人気を集めていることも13年の指数上昇に寄与している。

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 モーニングスター社の新興国情報サイト(http://www.morningstar.co.jp/news/emeye/)も参照してください。