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利回りは市場実勢に追従 「MMF」を見直す時 金利上昇局面で強み期待

2006年07月29日

 日銀のゼロ金利政策の解除が行われ、金融市場では実勢金利が上昇局面に入ってきた。一般に、金利の上昇は債券ファンドにとってマイナスとなるが、債券ファンドでも、金利上昇がプラスに働くファンドがある。それが、マネー・マネージメント・ファンド(MMF)だ。MMFは短期の公社債や金融商品に投資するファンド。投資期間は短期なので、金利が上昇していく時は、高い利回りの債券や金融商品を短期間で乗り換えていくことにより、市場金利の上昇にスライドして金利収入を増やしていくことができる。

 《運用の特徴》

 MMFは元本の安定性があり、何時でも出し入れ自由という利便性に加え、実勢金利を反映した好分配という特徴がある。そうした特徴は次のような仕組みから生み出される。

(1)MMFの主な運用対象は、短期の国債を中心とする公社債とコールローンやコマーシャルペーパー(CP)などの短期金融商品。運用対象を短期の高格付け資産に限定しているのは、金利変動による基準価額への影響を排除しているため。

(2)MMFは毎日決算をし、元本を上回る収益があればその全額を毎日収益分配金として計上し、基準価額を一口1円に戻す。こうすることで、MMFはいつでも一口1円で買い付け・解約ができる。

(3)MMFの買い付け、売却はいつでも自由にできる。買い付け時、売却時ともに手数料はない。買い付け単位は1円以上となっているが、投信会社によっては当初10万円以上、その後は1円単位とするなど任意に定めている。

    ◇

 MMFは、個人では参加が困難な短期の債券・金融市場へ間接的にアクセスする道を開き、実勢金利を反映したリターンを提供するという画期的な商品として登場した。その分配金利回りはコールレートやコマーシャルペーパー(CP)の利回りにスライドし、銀行の普通預金はもちろん3カ月定期預金よりも高い利回りを提供している。

 《MMFの利用法》

 MMFは(1)元本の安全性が高く(2)換金性に優れており(3)預金並みの利便性があり(4)実勢金利にスライドした利回りが得られるという長所を持った投資信託だ。こうした利点を見直して以下のようなMMFの活用を検討したい。

【利用法1 短期の資金運用】子供の入学資金とか住宅購入の頭金など近い将来にお金を支出することが決まっている場合は、元本の変動の心配が少ないMMFの利用が賢明。

【利用法2 一時的に資金を待機させておく】金利上昇が予想される際や株式ファンドが既に大きく値上がりし手を出しにくい時などに、投資資金をいったんMMFにプールし買い場を待つ。

【利用法3 長期の資産運用の現金部門として活用】資産の一部をMMFにしておけば、定期的に決まった額の生活資金の引き出しを行うなどの際に便利。

 《リスクと注意点》

 ただ、このようにMMFの活用するにも留意点がある。

(1)MMFは元本の安全性が高いといっても、まったくリスクフリーではない。短期とはいえ債券やCPなど価格変動リスクや信用リスクのある資産に投資しているためだ。

(2)MMFから得られるインカムは変動する。MMFは短期の債券や金融商品の実勢利回りにスライドした分配金を提供するが、その分配金は一定ではない。

(3)買い付け後1カ月未満で解約すると、1万口あたり10円の信託財産留保額を解約代金から差し引かれる。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

MMFの実績分配額(期間7/21〜27、1口当たり)
  平均実績分配額(円) 年換算利回り(%)
野村 0.0700 0.255
大和 0.0670 0.244
新光 0.0642 0.234
第一勧業 0.0528 0.192
T&Dアセット 0.0614 0.224
国際 0.0561 0.204
明治ドレスナー 0.0271 0.098
ソシエテジェネラル 0.0557 0.203
濃中全共連 0.0414 0.151
トヨタ 0.0492 0.179
インベスコ 0.0514 0.187
日本パーソナル 0.0600 0.219
三菱UFJ 0.0448 0.163
日興 0.0734 0.267

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