現在位置:asahi.com>ビジネス>投資信託> オープン投資信託 > 記事

情報提供 

慎重な判断要する運用成績 コストや残り期間にも留意〈投信の選び方のポイント〉

2007年03月24日

 投資信託は非常に種類が多く、その本数はオープン投信型だけで約2000本を数える。そのような中から自分に合う投資信託を選ぶのはなかなか大変なことだ。そこで投資信託を選ぶ基本的なポイントを整理してみた。

【買う前に】

 あらかじめ目標を決めておくと便利だ。教育資金なのか老後の準備金なのか、その目的によって必要とする金額は異なってくるほか、運用の安全性の程度も変わってくる。投資信託はその運用対象に海外市場も手軽に取り込むことができるため、様々な運用目標に対応できるはずだ。中核となる投信として「国内株式型」「国内債券型」「外国株式型」「外国債券型」の4タイプを持つことをお勧めしたい。

【チェックポイント】

A=運用成績

〈3年以上の運用状況を確認〉

 運用成績を見る時に気を付けなければならないのは運用実績3年に満たない投資信託だ。運用能力を判断するには、運用期間が3年未満では統計的に信頼度が乏しく、十分な判断ができない。運用成績が偶然良かった可能性も否定しきれないわけだ。このため運用成績は最低でも3年、出来れば5年以上の運用状況を確認するようにしたい。

〈ベンチマーク、類似ファンドと比較〉

  運用成績を見る時は、騰落率のほか、運用尺度のベンチマーク及び類似ファンドに比べた運用成績を見ることをお勧めする。投資信託はベンチマークを上回る成績を目標としている。このためベンチマークを下回るようなら運用目的が達成されておらず、改善の余地がある投資信託と判断される。また、類似ファンドと比べることによりファンドマネジャーの力量をある程度判断することができる。

〈投資信託の値動きの大きさもチェック〉

 結果が良すぎるものはリスクを過大にとって運用している可能性がある。特定の業種や銘柄に集中投資していないか、各運用会社の月報などでチェックする必要がある。特に基準価額(いわゆる基準価格)の動きが大きい投資信託は安定した結果が出せない可能性が高いと判断される。

B=コスト

 「販売手数料」と「信託報酬」は投資信託の2大コストと言われ、購入時には留意する必要がある。一般的に投信のコストは株式型が債券型に比べ高く、アクティブ型がインデックス型に比べ高い傾向がある。このためタイプ別にコストは比較する必要があるが、代表的な国内株式型投資信託を挙げると、販売手数料は2%以下、信託報酬は1.5%以下が望ましいだろう。なお、販売手数料に関しては購入する金融機関によって異なることがあるので、モーニングスターのWebサイトなどで確認するとよい。

C=純資産残高

 投資信託を安定して運用していくためには、ある程度以上の規模が必要だ。純資産が少ないと多くの銘柄に資金を振り分けることができず安定運用が損なわれるほか、資金の出入りの影響も大きく受け、効率的な運用が損なわれる。通常、純資産残高は30億円以上あったほうが安心できる。特に10億円を下回るようなら繰り上げ償還の可能性も高まり注意が必要だ。

D=残りの運用期間

 運用期間は、運用が開始されてからの期間と残りの運用期間の両方を見ておくとよい。3年未満ファンド、特に証券会社が販売に注力する新しい投資信託は判断が難しく、買いを控える方が賢明だ。また、残りの運用期間も3年程度はあるか確認する。少ないと運用がおろそかになる恐れがあるからだ。

E=売買回転率

 売買回転率が低ければリスクを抑える傾向にある投資信託、高ければ積極的にリスクを取りにいく傾向のある投資信託といえる。売買すればコストが増え運用成績が悪化するので、この数値は低い方が望ましい。

F=ファンドマネジャー

 ファンドマネジャーが変われば、その投資信託に対する考え方や運用が変わる可能性がある。安定運用の面からファンドマネジャーの変更は望ましいことではない。なお、ファンドマネジャーの運用経験年数もできればチェックしておきた点だ。5年以上の運用経験年数が望まれる。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

PR情報

このページのトップに戻る