現在位置:asahi.com>ビジネス>投資信託> オープン投資信託 > 記事 大型ブレンドがコアに最適 外国株や債券も条件次第で〈コアとする投資とそれ以外の投資〉2007年08月25日 相場が大きく動く今日、やはり投資家はコア(核)となる資産を持つべきだと痛感させられる。コアとすべき投資とは資産の中心部分、つまりどんな相場の時でも慌てて解約したり売却したりする必要のない、頼りになる投資部分である。 1 コアとなる投資信託の要素は? それでは、コアとなる投資信託としてはどういうタイプが考えられるだろうか。大型ブレンド(分散投資)ファンドは、株価が上がりきっていない大企業に投資するが、コアとしてぴったりの力強い存在だ。大型ブレンドファンドがパフォーマンス順位で上位を占めることはあまりないが、最下位に落ちる確率も小さい。これらのファンドは一見面白みに欠けるが、それゆえコアのファンドとして理想的といえる。 大型バリュー(割安株投資)ファンドは、より慎重な投資家からコア投資先として好まれている。成長の遅い安定企業に焦点を置く大型バリューファンドはこれまで、モーニングスターの評価の中でリスクが最も低くなっている。ただ、市場の軟化局面では、ブレンド型ファンドのほうが、バリュー(割安株投資)ファンドよりも損失が少なくてすむことが多い。 一方、大型グロース(成長株投資)ファンドは、コアとなる投資先として最適の性質を持っているとは言えない。それは、グロースファンドがその性格上、ブレンドあるいはバリューファンドよりも心理的な揺れが大きいからだ。グロースファンドは好調時、つまり、リターンが上昇しているときはいいのだが、落ち込むときはポートフォリオのコアとしてはあってはならないほど大きな損失を出す。 もしどうしても大型グロースファンドにひかれるなら、グロースファンドに投資する金額と同じだけの金額を大型バリューファンドにも投資してバランスをとるべきだ。 コア投資に外国株を組み入れることも可能だ。そうすることで、すべてを国内市場に賭けずにすむ。その際は、世界の先進市場を中心に、大手企業に投資するファンドを選ぶべきだ。 債券ファンドにもコア投資に適しているものがある。まず質の高い債券に投資するファンドにこだわるべきである。そして、残存期間が中程度のファンドを選ぶべきだ。というのは、ファンドは保有する債券の平均残存期間が長いほど、リターンの変動性が大きいからだ。残存期間の長いファンドの期待リターンは残存期間が中程度のファンドでも獲得できることが多く、しかも価格変動リスクはずっと小さくなることを留意したい。 2 コア投資信託の比率はどの程度か 投資家の財産全体に占めるコア投資の比率を考えてみた。コア投資が100%を占める投資方法もあるが、そうでない場合は、コア投資が70〜80%を占めるケースが多い。コアが占める比率に「こうあるべきだ」というルールはないが、少なくとも50%以上とすることをお勧めしたい。コアの投資はつまるところ、投資家が目標達成のために頼りにする、堅実な長期投資の基盤となってゆくからだ。 では、残りの資産はどこに投資すべきであろうか? コア以外の投資先、つまり、サポート的な役割を果たす投資商品にあてることになる。 コア以外の投資とは、リターンを押し上げる可能性のある特定の銘柄や市場のある部分に投資するファンドなどである。コア以外の投資先として小型株を用いる投資家もたくさんいる。ただし、コア以外の投資先は、分散化や成長の可能性を追求するために使うことも多い。たとえば、コアが大型株だけであれば、分散投資のためにコア以外の投資として小型株や外国株を加えてもいい。 コア以外の投資を財産のあまり多くの部分をあてたくはないだろうが、こうした投資は並外れたリターンの可能性を秘めていることもある。もちろん、こうした投資には高いリスクが伴うことも多い点には注意したい。 いずれにせよ、資産運用を行うには、まず最初に頼りになるコア部分を構築することを忘れないでいただきたい。それが長期的に財産を形成する上での大きなポイントとなるだろう。 (モーニングスター社)http://www.morningstar.co.jp PR情報 |