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国際株式型のリターン好調 リスクも高いが存在感増す〈資源株ファンドの動向〉

2007年09月01日

 2007年のIMF見通しによると、先進国の実質GDP成長率は2.6%。一方、新興国に目を転じてみると、11.2%の中国を筆頭にインド9.0%、ロシア7.0%といずれも先進国に比べ力強い成長率を示している。このような資源の供給国でもあり消費国でもある新興国の急速な経済成長を背景に、石油や天然ガスなどのエネルギー資源や、金、銀、銅、アルミニウムなどの鉱物資源に関連した企業に投資する資源株ファンドの存在感が強まってきた。

 モーニングスター調べによると、資源関連株に特化したファンドは、1980年代後半から設定されはじめている。ただし、いずれのファンドも資源関連株に特化したファンドというより、スイッチング(乗り換え)可能な業種別ファンドの一つのファンドとして設定されているようだ。

 一方、2005年以降の商品指数の上昇とともに資源株ファンドの設定数が増加している。これは、新興国の高い経済成長に伴って資源に対する需要が増大し、資源価格が上昇したことが背景にあると考えられる。昨今の資源株ファンドは80年代後半のような業種別ファンドの一つとしてではなく、勢いを増す新興国経済の資源需要を見込んだ「資源株」に特化して設定されたファンドであるといえる。

 別表は、資源株ファンドの国際株式型のパフォーマンスを示したものだ。

 国際株式型の資源株ファンドのトータルリターン1年は「世界資源株ファンド」の48.98%を筆頭に平均値は30.22%となっている。また、標準偏差をみると最高値は20%を超えており、平均値は17.20%となっている。モーニングスターの国際株式型インデックスと比較しても、資源株ファンドのほうがトータルリターン及び標準偏差ともに高くなっている。

 資源株ファンドは、特定の業種に特化して投資したファンドであり、このことがハイリスクの一因となっていると考えられる。

 また一方で、分散効果という観点から資源株ファンドを見てみると、資源株(国内型)、同(海外型)は「MSCIワールドインデックス」、「NOMURA BPI総合」、「CITI世界国債」など指数に対する相関係数がいずれも低くなっていることがわかっている。これは、資源株ファンドが各指数に対して連動性が低い、つまり同時にもてば価格の変動が抑えられることを示している。

 以上のように、資源株ファンドは、現在、新興国の資源需要の増加を追い風に、高いリターンを獲得しているが、同時にリスクも高いファンドである。そこで、リスク許容度の低い投資家にとっては、コアファンドなどと組み合わせて保有するほうが望ましいファンドであるといえる。新興国の資源需要の動向によっても大きく左右される資源株ファンドは、自己の投信ポートフォリオのリスク分散効果を高める目的で組み入れるのが良いだろう。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

資源株ファンドのパフォーマンス一覧(国際株式型)基準日:2007年7月末
ファンド名 運用会社 純資産額(百万円) 信託設定日 トータルリターン3カ月 トータルリターン6カ月 トータルリターン1年 標準偏差1年
BR・ゴールド・メタル・オープンBコース ブラックロック 26,770 1995.2.24 -0.31% 5.26% 15.36% 14.67%
BR・ゴールド・ファンド ブラックロック 7,253 2003.2.25 2.30% 9.14% 19.84% 15.05%
BR・ワールド資源株ファンド ブラックロック 39,427 2005.6.1 9.09% 24.33% 36.68% 18.34%
世界資源株ファンド 三菱UFJ 34,898 2006.1.20 9.92% 27.17% 48.98% 20.74%
ダイワ/ブラックロック資源エネルギーF 大和 25,124 2006.11.1 5.86% 17.90%
HSBC 世界資源エネルギーオープン HSBC 45,087 2007.3.30 12.38%

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