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ヘッジ戦略だが高リスクも ニュートラルは比較的安定〈国内オルタナティブファンド〉

2007年10月27日

 サブプライムローン問題に端を発した、株式投資信託への資金流入の鈍化は、しばらくつづきそうである。このように相場全体が軟調な展開になると、「絶対収益」を追求するオルタナティブファンドが注目を集めるようになる。そこで今回は国内オルタナティブファンドの最近の成績をみてみた。

オルタナティブとは何か?

 オルタナティブとは、「代替的な」という意味だ。株式や債券などの伝統的資産クラスによる運用に対して「代替的」という意味で使われている。代替的な資産クラスとしては不動産、商品や先物・オプションなどのデリバティブがある。投資戦略としてはロング(買い建て)とショート(売り建て)を組み合わせることで、相場が上がっても下がってもリターンを狙える様々な戦略があり、これらの戦略をとるファンドをいわゆる「ヘッジファンド」と呼んでいる。

 ヘッジファンドと聞くと、ハイリスク・ハイリターンという印象があるが、その戦略により、それぞれリスク・リターン特性が異なっている。

オルタナティブファンドの成績

 日本において過去1年間のオルタナティブファンドの成績(別表)を見てみると、新興国投資のファンドと一部のグローバルマクロ戦略・マルチ戦略のファンドが成績を伸ばした。また、マーケットニュートラル戦略が安定的にパフォーマンスをあげている。一方で、2月末と8月の相場下落に一部のグローバルマクロ戦略ならびにロング・ショートその他の戦略をとるファンドにおいて、大きくリターンを落としたことにも留意すべきだ。オルタナティブファンドに投資する際には、戦略ごとのリスク・リターン特性を十分認識しておく必要がある。

各ヘッジ戦略のリスク・リターン特性

 マーケットニュートラル戦略のファンドは比較的低リスク・低リターンで安定している。当戦略のファンドは平均的に3.5%(年率)程度に価格変動リスクが抑えられている。

 ロングショート戦略のファンドはヘッジ戦略の中では中〜高のリスクに分類されている。過去1年は全体的に低調だったが、中国に投資する「マネックス・フルトン・チャイナ・フォーカス」が1年で50%以上のリターンをあげている。

 グローバルマクロ戦略のファンドは比較的高リスク・高リターンだ。過去1年間では成績はあまり振るわなかったが、そんな中、「クレディ・スイス GTAAファンド」が成績をあげた。計量(コンピューター)モデルを用いたポートフォリオの構築が大きな特徴だ。

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 ヘッジ戦略をとるオルタナティブファンドは、運用対象や投資戦略またはファンドマネジャーの投資判断によって、パフォーマンスに大きな差が表れる。したがって、ファンドの仕組みやリスク・リターン特性については必ず確認したい。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

オルタナティブファンド運用成績(1年トータルリターン)ベスト5 (基準日:2007年8月末)
  ファンド名 会社名 戦略 純資産額(百万円) トータルリターン1年 トータルリターン3年(年率) 07年3月の1カ月リターン 07年8月の1カ月リターン
1 マネックス・フルトン・チャイナ・フォーカス みずほ投信 ロングショート(新興国) 6,823 57.31%   2.21% 0.39%
2 クレディ・スイス GTAAファンド クレディ・スイス投信 グローバルマクロ 11,909 10.77%   -2.38% 1.25%
3 アジアファンド・オブ・ファンズ連動型投信 みずほ投信 マルチ戦略(新興国) 10,014 10.63%   0.09% 0.81%
4 ユナイテッド・日米株式・ニュートラル ユナイテッド投信 マーケットニュートラル 2,803 6.99% 3.51% 1.89% -3.03%
5 ダイワ・トピックス・ニュートラル 大和 マーケットニュートラル 732 5.14% 2.31% 0.59% 0.52%

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