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短期では大きな変動も想定 中・長期的な視点が重要に〈金融収縮下の国際株式型投信〉

2008年4月26日

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 昨年秋以降、米国のサブプライム問題を契機とする世界的な信用収縮を背景に、株式市場は世界的に波乱となった。08年3月末までの過去1年間では、TOPIXが高値から安値まで35.9%下落したのに対し、中国市場の上海総合指数も44.0%下落した。ただ、同期間における終値の比較では、TOPIXが29.2%の下落となったのに対し、上海総合指数は22.5%上昇し、インド市場のSENSEX指数も19.3%の上昇となった。

 こうした中、純資産が100億円以上の計590本の公募型投資信託のうち、モーニングスター大分類で「国際投資型・株式型」に分類される118本についてみてみると、同期間(3月末基準)のトータルリターンは7.0%の下落となった。表のトータルリターンランキングでは、上位10位内のファンドを見ると、新興国株式型が8本、資源関連株型2本となっている。

《新興国関連が堅調》

 第1位の「PCA インド・インフラ株式ファンド」は、インド株式市場のインフラ関連株式を主要投資対象とする。同国は、IT産業を先導役とする一方で、社会インフラは立ち遅れており、2011年までの5年間に約5千億ドルの資金をインフラ整備に投入する予定である。当ファンドでは、そうした「国策」を投資チャンスととらえている。

 第2位の「チャイナオープン」は、中国・香港の株式を主要投資対象とする。ベンチマークとして「MSCIチャイナインデックス」と「MSCI香港インデックス」の合成指数を採用している点に特徴がある。

 第3位の「(オーロラF) タイ投資F」は、韓国、香港、タイ、日本という4カ国の投資対象地域の異なる「オーロラファンド」のひとつである。銘柄選択効果により、過去1年間のパフォーマンスはベンチマークを9.8%上回った。

《長期投資・分散投資を前提に》

 世界的な信用収縮により、過去1年間で世界の株式市場は大きな打撃を受けた。しかし、新興国は今後も高い経済成長が見込まれている上に、サブプライム問題の直接の影響は軽微であり、投資対象としての魅力は大きい。

 半面、先進国との比較では市場規模が小さく、株価や為替の変動などのリスクも高い。長期投資の視点が必要であると同時に、他の資産や幅広い投資地域への分散にも心掛けることも重要である。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

国際投資型・株式型の1年トータルリターン上位銘柄(08年3月末基準)(モーニングスター社調べ)
順位 ファンド名 投信会社 1年リターン(%) モーニングスターカテゴリー 純資産(百万円)
1 PCA インド・インフラ株式ファンド ピーシーエー 29.49 国際株式・アジア・オセアニア(F) 152,071
2 チャイナオープン 野村 27.85 国際株式・アジア・オセアニア(H) 24,491
3 (オーロラF) タイ投資F 野村 25.34 国際株式・アジア・オセアニア(H) 13,900
4 CAりそな インドファンド クレディ・アグリコル 20.74 国際株式・アジア・オセアニア(F) 90,034
5 世界資源株ファンド 三菱UFJ 19.53 国際株式・グローバル(F) 55,927
6 野村 インド株投資 野村 18.20 国際株式・アジア・オセアニア(F) 120,860
7 三菱UFJ/ドイチェ インド株式ファンド 三菱UFJ 17.90 国際株式・アジア・オセアニア(F) 12,564
8 JF チャイナ・アクティブ・オープン JPモルガン 17.54 国際株式・アジア・オセアニア(F) 10,451
9 日興 BRICs株式ファンド 日興 16.89 国際株式・エマージング 119,972
10 BR・ワールド資源株ファンド ブラックロックジャパン 16.20 国際株式・グローバル(F) 36,966
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