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日本株の反発受け戻り示す 個性派のファンドが目立つ〈最近2カ月の国内株式型〉

2008年5月24日

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 3月17日は金融資本市場の重要な転換点となった。多少のずれはあるものの、その日を境に、世界的に株価が反発に転じた。一方、外国為替市場では、円が主要通貨に対し、上昇一服となる展開となった。

 その頃、米国では大手証券会社のベア・スターンズの経営危機が表面化したが、米連邦準備制度理事会(FRB)が実質的に融資を行うスキームが確立。世界的な金融システム不安は後退した。今後も金融機関の損失計上は続く見通しだが、経営不安が連鎖する危機は取りあえず回避された、というのが市場の見方となった。

 こうした中、日本のTOPIXは3月17日を安値に、5月15日までに21.16%上昇した。これに対し、米国のダウ工業株30種平均の上昇率は8.52%、インドのSENSEX指数でも同17.18%にとどまっており、日本株の上昇率が際立っている。

 表は、国内株式型投信の同期間における上昇率ランキングを示したものである。なお、今回はブル・ベア型や、特定地域・国や特定業種を投資対象とするファンドは分析の対象から除いている。

《明確なコンセプトが大切》

 トップの「GS 日本株・プラス(通貨分散コース)」は、国内株式への投資と同時に複数通貨への分散投資を行う。第2位の「日興 エボリューション」は、中長期的・国際的なテーマに載った「進化し続ける企業」を中心に投資を行う。第4位の「損保ジャパン・グリーン・オープン」は環境問題への取り組みに前向きな企業を主要投資対象とする。

 今回の反発局面で好パフォーマンスを上げたファンドの多くが、明確なコンセプトを持っている。今後もこうした傾向が続くかどうかに注目したい。

《独自の運用哲学も重要》

 その運用コンセプトに加えて、運用哲学にも注目したい。例えば、ベスト10に二つの投信をランクインさせている損保ジャパンは、独自の株価評価モデルを用いている。また、第3位の「JPM 日本株・オープン」を運用するJPモルガンも、独自の19業種分類を用いた上で長期的な業績予想を行い、投資対象を決定している。確固たる運用哲学を持つ投信会社が運用するファンドが上位にランクインしている点にもあわせて注目すべきであろう。

 投資信託は、中長期投資が基本スタンスである。パフォーマンスだけでなく、納得できるコンセプトや運用哲学を持つファンドを投資対象として検討することも、長く付き合う以上は必ずしも無意味なことではないように思われる。

◆セミナー 「これからの資産分散の重要性」を6月11日(水)午後6時30分〜8時30分に明治安田生命ビル『丸の内MY PLAZA 4Fホール(JR東京駅 丸の内南口)』にて開催。入場無料。お問合わせは0120・917・470へ。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

国内株式型のトータルリターン上位銘柄(3月17日〜5月15日)(モーニングスター社調べ)
順位 ファンド名 投信会社 モーニングスターカテゴリー 騰落率(%) 純資産(百万円)
GS 日本株・プラス(通貨分散コース) ゴールドマン 国内大型バリュー 30.26 16,078
日興 エボリューション 日興 国内小型グロース 28.49 35,233
JPM 日本株・オープン JPモルガン 国内大型バリュー 26.78 12,437
損保ジャパン・グリーン・オープン 損保ジャパン 国内大型ブレンド 26.74 20,736
三菱UFJ 日本株オープん「35」 三菱UFJ 国内大型グロース 26.74 12,068
みずほ 好配当日本株オープン 損保ジャパン 国内中型バリュー 26.28 112,752
三菱UFJ 日本株アクティブオープン 三菱UFJ 国内大型グロース 26.24 23,633
アクティブバリューオープン T&D 国内大型グロース 25.03 56,290
ノムラ・ジャパン・オープン 野村 国内大型ブレンド 24.54 118,955
10 住信 ジャパン・グロース・ファンド 住信 国内中型グロース 24.15 10,459
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