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混乱期に強い市況逆張り型 中立や外債ヘッジ型も健闘〈基準価格上昇ランキング〉

2008年11月29日

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 米国のリーマン・ブラザーズ証券が破綻(はたん)した9月15日以降、株式、為替などの投資市場は大混乱となった。ただ、そうした状況の中でも、基準価格が上昇しているファンドがあることは注目される。モーニングスターが評価対象としている追加型公募投資信託2647本のうち、純資産額が10億円以上のファンドを対象として、リーマン破綻の直前の9月12日から、先週末の11月21日までの基準価格の上昇率ランキングをみた。上位にランクインしたファンドは、おおむね三つのタイプに分かれる。

《上位には3タイプのファンド集中》

 第1のタイプは、市場の動きとは逆の動きをするタイプのファンドで、第1位から第6位までを独占した。第1位の「グローバル・アンブレラUBS 世界株ショート」は、世界の株式と商品を投資対象とする七つのスイッチングが可能なファンドの一つ。世界の株式市場の下落時には、基準価格が上昇することを目指している。

 第2のタイプは、市場中立型のファンドで、第7位と第9位にランクインした。第9位の「ユナイテッド・日米株式・ニュートラル」は、割高な株式を売り建てる一方で、割安な株式を買い建る。日米の投資比率は原則として5対5とし、安定的な超過収益の獲得を目指している。

 第3のタイプは、為替ヘッジを行う海外債券ファンドで、第10位から第13位までにランクインした。第10位の「グローバル・ボンド・ポートCコース」は世界主要国の国債を中心に、A格相当以上の債券に投資する。為替ヘッジなしのDコースは独立しており、スイッチングが出来ないことには注意したい。

《タイプ別での分散投資も考慮を》

 これらのファンドが混乱期にも安定したパフォーマンスを上げたことは注目される。世界的な景気拡大期には、より高いリターンが期待される海外への分散投資が注目されたが、中長期的に安定した収益を確保するためには、混乱期に強い第2や第3のタイプのファンドも検討すべきであろう。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

9月12日〜11月21日の基準価格上昇ランキング (年金、ファンドラップ専用は除く)
順位 ファンド名 投信会社 基準価格上昇率 純資産額(百万円) ファンド・値動きの特徴
1 グローバル・アンブレラUBS 世界株ショート UBS 64.37 4,262 世界の株価(MSCIコクサイ)と逆の動きをする。
2 (野村ブル・ベアS3) 円高ユーロ安3 野村 46.74 1,028 ユーロの対円相場の2倍の動き。円高ユーロ安でプラス。
3 (野村ブル・ベア)日本スーパーベア5 野村 43.45 4,104 株式市場の動きと反対方向に2倍の動き。
4 (野村ブル・ベアS3) 米国ベア3 野村 38.15 2,048 米国市場の動き(ニューヨーク・ダウ)と逆の動きをする。
5 (日本トレンドS) リバース・トレンド 日興 33.78 1,122 株式市場の動き(主に日経平均)と反対方向の動き。
6 (野村ブル・ベアS3) 円高ドル安トレンド3 野村 22.92 2,740 米ドルの対円相場の2倍の動き。円高ドル安でプラス。
7 日本株コアα 日興 7.45 1,014 現物株の買いと株価指数の売りを組み合わせる。
8 Nマックス 農中全共連 2.75 1,469 主要国の株式と公社債に投資。先物を利用。
9 ユナイテッド・日米株式・ニュートラル ユナイテッド 2.69 2,007 日米の株式を主要対象に、買いと売りを組み合わせる。
10 グローバル・ボンド・ポートCコース DIAM 2.50 2,963 日本を除く主要国の公社債に投資。為替ヘッジあり。
11 ニッセイ 債券アロケーション ニッセイ 1.81 1,739 日米英独仏の債券等に投資。為替ヘッジあり。
12 しんきん野村 世界国債ファンド 野村 1.62 2,045 主要国のAA以上の国債が中心。為替ヘッジあり。
13 ノムラ・ボンド・インカム・オープン 野村 1.20 14,033 主要国のAA格以上の国債等。満期や為替のリスク抑制。
14 アイエヌジー・日本債券オープン ING 0.99 1,977 主に日本の公社債に投資し、平均格付けA以上を保つ。
15 中央三井 日本債券インデックスファンド 中央三井 0.74 2,518 我が国の公社債に投資し、指数と連動した動きを目指す。
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