[オタワ 30日 ロイター] カナダ統計局が30日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で0.6%増となり、予想の0.9%増を下回った。輸出が大きく落ち込んだことに加え、企業投資の減少や住宅市場の低迷などが響いた。
カナダ経済は第1、第2・四半期はともに1.7%の成長を示したが、欧州債務危機のあおりを受け企業信頼感がぜい弱となっていること、さらに原油などのカナダ産のエネルギー資源に対する世界的な需要が停滞していることを反映し、成長は第3・四半期に鈍化した。
スコシア銀行の首席外為ストラテジスト、カミラ・サットン氏は、「カナダにとり現時点で最も重要なのは、米経済回復だ。米経済がそこそこに堅調に推移し続ければ、カナダにはプラスとなる」と述べた。
前日に発表された米国の第3・四半期のGDP改定値は前期比年率で2.7%増と、速報値の2.0%増から上方修正された。
第3・四半期のカナダの輸出は、米経済の低迷、および通貨高を反映し、前期比2%減。2009年第2・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。
機械・機器・非居住用建物への企業投資は0.6%減。住居用建物への投資は、中古住宅市場の低迷を受け0.9%減となり、活況を呈していた住宅市場が冷え込み始めていることが示された。住宅建設は1.6%増となったが、伸び率は過去5四半期の平均の約半分程度にとどまった。