[ロンドン 30日 ロイター] 30日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャ国債が全般的に上昇した。独議会が対ギリシャ支援を承認したことで、安心感から買いが広がった。
今回承認された支援策は、ギリシャの債務の対国内総生産(GDP)比率を2020年に124%に引き下げるために必要な400億ユーロ相当の債務削減策に関する措置。
ただ支援策に含まれているギリシャ国債買い戻しをめぐっては不透明感も強く、安全資産とされる独連邦債への需要を下支えている。
ギリシャ国債は全般的に一段高となり、10年物利回りは20ベーシスポイント(bp)低下の16.14%となった。
イタリア10年債利回りは5bp低下の4.51%。スペイン10年債利回りは2bp低下の5.33%。ただイタリア、スペイン10年債ともに、前日つけた2年ぶり低水準の4.485%、8カ月ぶり低水準の5.21%からはそれぞれ上昇しており、利回りの低下基調にも息切れ感が漂う。
ギリシャが国際通貨基金(IMF)から次回融資を受け取るためには、12月13日までに国債買い戻しを完了する必要があるためで、買い戻しへの懐疑的な見方が背景にあるとみられている。
あるトレーダーは「独議会のギリシャ支援承認は安心材料だ。だが問題を先送りしたに過ぎず、国債買い戻しをめぐっては疑問が残る」と指摘した。
一方、独連邦債先物は5ティック安の142.79で清算。だがユーロ圏財務相会合でのギリシャ支援策承認を受けて27日につけた安値の141.84からは持ち直している。
現物10年債利回りは変わらずの1.38%。