[ニューヨーク 30日 ロイター] 30日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで5週間超ぶり高値をつけた後、終盤に欧州救済基金の格下げを受けて大半の値を削る展開となった。
月間ベースでは0.3%高と4カ月連続の上昇となった。市場では米政府と議会が年末までに財政問題への対応で合意するとの期待が続いている。
ユーロ/ドルは0.1%高の1.2984ドル。一時ロイター・データで10月23日以来の高値となる1.3027ドルをつけた。
終盤にムーディーズ・インベスターズ・サービスが欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の格付けを引き下げたことを受け、1.2981ドルまで下落した。
ユーロ/円は0.6%高の107.19円。一時4月下旬以来の高値となる107.66円をつけた。日本の輸入業者による月末のユーロ買いにも支援されたという。月間では3.7%値上がりし6月以来の大幅上昇となった。
ドル/円は0.5%上昇し82.51円。11月は3.4%高と、2月以来の大幅上昇となった。今月は、来月の衆院選後に発足する新政権が日銀に積極的な金融緩和を迫るとの見方から円売りが膨らんだ。
共和党のベイナー下院議長は30日、「財政の崖」問題をめぐる交渉は「行き詰っている」と発言。オバマ大統領も「一握りの共和党議員」が富裕層向け増税を回避するために中間層向け減税延長を阻んでいると非難した。
ドイツ議会(下院)がギリシャ向け支援策を承認し、ユーロに対するセンチメントが上向く要因となった。
10月の独小売売上高が予想以上の落ち込みとなったものの、ユーロを押し下げるには至らなかった。
10月の米消費支出が5カ月ぶりに減少しリスク選好が低下したことを受け、ユーロはこの日の安値をつけた。
みずほコーポレート・バンク(ニューヨーク)の為替営業部門バイスプレジデント、ファビアン・エリアソン氏は、今後の円相場について「市場は12月16日の(衆院)選挙に備える動きを見せている」と指摘。追加緩和への期待が強まるなか、選挙結果が予想通りであればドルはさらに上値を伸ばし85―87円まで上昇する可能性があるとの見方を示した。